投稿日:2021年3月12日 | 最終更新日:2021年8月18日
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こんにちは。TAKIBIライターのみうです。
「Vanlife(バンライフ)」という言葉が一部で流行り始めて、車中泊を楽しむ人が増えてきています。
私も旦那さんと一緒に愛車ジムニーと車中泊をしながら自由で気ままな旅を楽しんでいます。
今回はそんな車中泊の旅の魅力や注意点、宿泊場所などについて紹介していきます。
車中泊にハマる!3つの魅力とは
キャンプなどのアウトドアシーンが盛り上がりを見せるとともに、車中泊も人気になってきました。
車中泊にハマる人続出!3つの魅力を紹介していきましょう。
①気ままな旅を楽しめる
車中泊の魅力はなんといっても自由な旅を楽しめることです。
宿を予約する必要がないので興味の赴くまま寄り道したり、行き先を変更できます。
目的地を決めすぎないことで、今まで素通りしていた場所に行けたり、グルメやその土地の歴史などに触れる機会が増えて、旅の思い出や楽しさが倍増することが多いです(行き当たりばったりで失敗することもありますけど)。
道路の看板を見て面白そうな場所があったら寄り道して、「近くのカフェで一服」なんていう気ままで楽しい旅を覚えると、車中泊の旅がやめられなくなってしまいます。
②リーズナブル
車中泊の旅は基本的に宿泊費の必要がないので、通常の旅行よりリーズナブルに楽しめます。
「懐が寂しいから来月、再来月まで旅行は我慢…」なんてこともなく、時間さえあれば愛車と共にちょっと遠出してグルメや景色を楽しんで夜は車で寝る…という旅が気軽に楽しめます。
宿泊費が抑えられる分、グルメにお金をかけられることもあるのでちょっと贅沢なご当地グルメを楽しめることも。
③ペットと旅ができる
ペットと旅をする場合だと、ペットOKの宿を探す必要があり、宿泊費が高価になることも多々あります。
しかし、車中泊の旅ではそういった懸念も必要なく、愛車でペットと共に旅へ出ることができます。
ペットの体調に合わせて旅程を組めるのも車中泊の魅力の一つです。
車中泊の注意点
自由気ままで楽しい車中泊の旅ですが、油断するとトラブルに見舞われてしまいます。
楽しい旅で悲しい思いをしないように、車中泊の旅での注意点をいくつか紹介します。
火器の取り扱い
車の中という閉じた狭い空間で火器を使用するのは、火災リスクが高いのでかなり危険です。
どうしてもお湯を沸かしたい、調理したい場合は以下のことに気を付けなければなりません。
①必ず車の窓を開ける
②転倒する可能性のあるガスバーナーなどの使用は避け、電気クッカーなどを使用すること。
③燃えやすいものを周りに置かない。
道の駅や高速道路のSA/PAで車中泊する場合は、決して車外で火器を使わないようにしましょう。
火器使用が許可されているキャンプ場などの設備以外で、屋外の火器使用は厳禁です。
道の駅によっては、施設内での火器使用を禁じているところもあるので、その場合は車内の火器使用も避け、火器を必要としない食料を用意しましょう。
念のため、一酸化炭素チェッカーを常備するのもおすすめです。
防犯対策
気ままな旅が楽しめる車中泊の旅ですが、防犯対策は大事です。
就寝時は窓を閉め、全てのドアをロックしましょう。
貴重品は必ず身につけるか手が届く範囲に置いて就寝し、電波の届く場所で車中泊をするのが防犯対策において重要です。
私は念のため、就寝時はETCカードを外し、財布をズボンのポケットに入れて寝ています。
車中泊する際も、近くに店がある場所や他の車中泊している車と付かず離れずの場所を選ぶのも、防犯対策に有効です。
防犯ブザーや車にアラームを設置するのもお勧めです。
エコノミー症候群
エコノミー症候群とは、長時間同じ姿勢でいることでできてしまう血栓症のことです。
車中泊の旅では、狭い車内で窮屈な姿勢でいる時間が長くなるので発症することがあります。
これを防ぐために、寝るスペースを広く確保してゆったりした姿勢でいること、水分を多めに摂取することを心がけましょう。
また、就寝・起床前に車外で軽く運動するのも効果的です。
車中泊での防寒対策
冬の寒い時期に車中泊をする場合、防寒対策が大切になります。
エンジンをかけて暖房を使って車内を温めることもできますが、雪による排気ガス逆流による一酸化炭素中毒やガス欠などのリスクも…。
できるだけエンジンによる暖房を控え、防寒グッズを活用しましょう。
おすすめ防寒グッズその①:湯たんぽやホッカイロ
寝袋や布団の中にホッカイロや湯たんぽを入れておくと、手っ取り早く気軽に暖を取れるので凍えずに寝られます。
特に足元が冷えるので、ホッカイロを足元に置いて、さらに湯たんぽを抱いて寝るとかなり快適に寝ることができます。
お湯の確保が難しい場合は、蓄電式の湯たんぽを用意するとよいでしょう。
おすすめ防寒グッズその②:電気毛布
後述する車内電源用バッテリーを確保すると、市販の電気毛布を使うことができ、快適に暖を取ることができます。
電気毛布はシングルで5,000円程度、ダブルサイズでも10,000円以下と比較的リーズナブル。
電気毛布を折り畳めば嵩張らずに持ち運べ、かつ一酸化炭素中毒や火災の危険がないので安全かつ手軽に寒さ対策ができます。
車中泊を快適に過ごすためのグッズ
車中泊を楽しむ上で欠かせないのが、愛車内での過ごしやすさ。
ここでは快適に過ごすためのグッズをご紹介していきます。
寝心地を充実させるグッズ
車中泊において就寝はとても重要です。しっかりと睡眠が取れなければ翌日の旅も楽しめないどころか、体調を崩して中止になることも…。
そうならないために、快適な寝心地を充実させるためのグッズをご紹介します。
マットレス
車中泊で寝心地を確保するのに一番大切なのは、フルフラットな面を作ることです。
シートを倒してみて、段差があるようならそれを埋めるようなクッションやマットレスを準備しましょう。
マットレスを選定してフルフラットな面を作ることが、車中泊における快適な睡眠の重要なカギとなります。
私は市販の折りたたみマットレス(厚さ5cm)を使っています。
マットレスが薄すぎると腰を痛めて翌朝辛くなるので、少なくとも5cm以上の厚みがあるタイプをお勧めします。
寝具
寝具の指定は特にないですが、嵩張らずに持ち運べる寝袋を利用する人が多いです。もちろん普段使いの毛布を使っても問題ありません。
私の場合、肌寒い時期は軽量コンパクトで寒冷地対応の寝袋「mont-bellアルパインダウンハガー#2」を使っています。
(この寝袋の詳細はTAKIBI内の記事でレビューしているので良ければご覧ください!「寒冷地対応寝袋アルパインダウンハガー#2はコンパクトなのに暖かくて寝心地抜群」)
寒がりな旦那さんは同じシリーズのさらに暖かい「アルパインダウンハガー#0」を使っています。
嵩張らなくて暖かく、寝心地の良い寝袋を見つけて、車中泊での快適な睡眠に備えましょう。
プライベート空間を確保できるグッズ
パーキングエリアや道の駅で仮眠をとる場合、他の利用者の目が気になりますよね。また、車内で着替えをする場合もあると考えると、プライベート空間の確保はとても重要です。
居心地の良い空間作りのために役立つグッズをご紹介していきます。
目隠し
窓にカーテンなどの目隠しをつけることで、プライベート空間を確保します。
銀シートなど、空気の層を保てる素材を使うと、目隠し兼断熱になります。
夏の暑い時期は窓を開けて、目隠しけん蚊除けになる網戸ネットなどを使うのもいいですよ。
居心地をよくするグッズ
ランタン
目隠しをして寝床を確保すると、寝るまでの時間は愛車の中でゆっくりした時間を過ごします。その際にあると便利なのがランタン。
車内付属の電灯を使うとバッテリーが上がることもあるので、別途準備しておくのをお勧めします。
ポータブル電源も兼ねたLEDランタンも幅広く販売されているので、昼間走行する時に充電して、夜に灯りとスマホ用電源に使えるので車中泊の旅に重宝しています。
やわらかいオレンジの灯の下、愛車の中でゆっくり自分だけの時間を過ごすのも車中泊の醍醐味の一つです。
ポータブル電源
スマホの充電や車内灯、前述した電気毛布やポットなどを使うために、車内生活用のバッテリーを確保すると、車中泊生活がぐっと快適になります。
配線を工夫して車用のバッテリーの予備を車内に組み込み、オルタネータで走行中に充電できるように備えてもいいですし、市販のポータブルバッテリーを使ってもいいです。
ポータブルバッテリーだと面倒な配線はほとんどせず、コンセントやUSB端子を使って充電できるのでお手軽ですし、キャンプでAC電源が無いサイトでも使えるので一石二鳥。
キャンプや車中泊で使う場合は300-500Wh程度のものを選ぶといいでしょう。
また、持ち運びのしやすいスマートフォン充電用のモバイルバッテリーを用意しておくと、万が一の際も安心です。
収納場所を広げるグッズ
車中泊で連泊する場合など長期間であれば、持っていく荷物は必然と増えます。
寝床を確保しつつ、荷物を効率よく積載するためには収納用具の活用が欠かせません。
限られたスペースで収納場所が確保できるグッズをご紹介します!
ネット
スペースを取らずに収納できるので、車中泊仕様の車にとって便利な収納用品。我が家の愛車ジムニーでも、天井にネット収納を備え付けています。
フックで手すりに引っ掛けて設置できるので、工具も不要でお手軽。
袋型の天井ネットもあるので、用途に合わせて車内の収納スペースを増やせてかなり便利です。
ラック
着替えや寝具、ランタンなど大きな荷物を収納するスペースが必要になります。限られた車内スペースを有効に使うために、フルフラットな空間を構成する部品の一部としてラックを備える人が多いです。
車のサイズに合わせて自作してもいいですし、市販のものを流用してもいいので、快適な就寝スペースと収納スペースを作って楽しい車中泊の旅に備えましょう。
車中泊と聞くと、大きいバンタイプの車じゃないとできないと思いがちですが、工夫次第では軽自動車でも快適に車中泊の旅を楽しめます。
確かに大きい車の方が車中泊に向いていますが、私はスズキの軽自動車ジムニーを車中泊仕様に改造して、旦那さんと2人で快適な車中泊の旅を楽しんでいます。(詳しくはTAKIBI内の記事「【スズキ】2代目ジムニーJA22愛車紹介キャンプ編」をご覧ください!)
車中泊の旅に車種はそこまで関係しないので、あなたの愛車も車中泊仕様に改造してみてはいかがでしょうか?
車中泊を楽しめるスポット
基本的に車が停められるスペースがあればどこでも車中泊ができそうですが、今回は快適に車中泊を楽しめるスポットを紹介します。
道の駅や高速道路上のSA/PA
安全で快適な道路の利用とドライバーの休憩を目的として、駐車場やトイレ、地元の特産品を扱った店や飲食店やゴミ箱などが設けられています。24時間使える駐車場とトイレが備えられていることから車中泊スポットとしても人気があります。
宿泊時のルールとマナー
道の駅やSA/PAは本来、ドライバーの仮眠や休憩を目的として作られた施設であり、「宿泊目的」の利用は法的に認められていません。
車中泊をする場合は「仮眠として利用する」前提であることを忘れずに、長時間の利用や昼間の営業時間帯の利用を避けておきましょう。
また、車外に椅子やテーブルを出すことや火器を使用することも、禁止されています。
道の駅やSA/PAで車中泊する場合は、他の利用者や施設関係者に迷惑をかけないようルールを守りましょう。
ゴミ箱が設置されていることから車中泊の旅で出たゴミを捨てられたり、立ち寄り湯が併設されていることもあるので車中泊をする旅人に人気ですが、近年車中泊のマナーが問題となってきています。
基本的に家庭ゴミの持ち込みは厳禁であることを留意しておきましょう。コンビニで買ったおやつの包装紙くらいは捨ててもいいかもしれませんが、「ゴミは持ち帰る」ことを徹底しましょう。
道の駅やSA/PAによってはゴミ箱は施設内に設置されており、夜間は使用できないこともあります。そこでトイレに置かれているゴミ箱にゴミを捨てる人が出てきて、車中泊を禁止する道の駅やSA/PAが増えてきています。
このような施設で車中泊する人のマナーが悪化してくると、車中泊禁止の今後車中泊の旅を楽しめなくなってくるので、各自の意識向上が必要になってきます。
車内で調理した食事の残飯も持ち帰り、汚れた食器はトイレで洗わずに除菌シートなどで軽く拭いて持ち帰りましょう。
また、騒音防止のため、アイドリングを控えることも大切です。
あくまで『仮眠目的の車中泊が容認されている』ことを忘れずに、施設を汚さず営業を妨害しない時間帯を選んで車中泊スポットとして利用することが必要です。
ゴミの匂いが気になる場合、密封型のガベッジバッグを利用するとそこまで気にならなくなります。
RVパーク
車中泊ブームに伴って「快適に安心して車中泊できる場所」を提供するために日本RV協会が推進している施設です。
前述の通り道の駅やSA/PAは「宿泊を目的とした駐車」が認められていませんが、RVパークは認められています。
有料になりますが電源設備や水道、トイレが備えられており24時間利用可能になっています。
RVパークによっては予約の有無が分かれているので、事前によく調べておきましょう。
自分の駐車スペースの範囲内であれば、車外に椅子やテーブルを持ち出すことも認められています。
宿泊時のルールとマナー
アイドリングや、車外での調理や焚き火の利用、発電機の使用は禁止されています。
ゴミ箱が備えられている場所では分別してゴミを出すことができますが、不要物の置き去りは当然禁止されています。
オートキャンプ場
オートキャンプ場とは、車の乗り入れが可能なキャンプ場のことです。
キャンプ場なので車外にタープの設営はもちろん、テーブルや椅子も出せますし、火器を使った調理も可能です。
宿泊時のルールとマナー
各キャンプ場のルールに従って、焚き火の利用やゴミの処理をします。
他のキャンパーの迷惑にならないように、深夜のチェックインや早朝にエンジンかけるのは避けましょう。
まとめ
最近流行り出した反面、色んな問題も抱えている車中泊。
気ままで楽しい車中泊の旅ですが、マナー向上しないと楽しめるスポットが減ってしまいます。
魅力的なこの旅をこれかたも続けていけるよう、快適な過ごし方とマナーを把握したうえで、車中泊の旅を楽しんでみてください。