投稿日:2020年11月11日 | 最終更新日:2021年8月18日
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皆さんこんにちは!
TAKIBI初執筆の健にぃーです。
私のキャンプ歴は12年ほどですが、アウトドアスタイル(特にキャンプ)は、ファミリーキャンプやお友達とのグルキャン、バイクでのツーリングキャンプ(今はこれにハマり中!)、クルマを利用した車中泊といった感じで、毎月1~2回は外出して星空を見ながら夜を過ごす生活を楽しんでいます。
今回は、その中でもキャンパーなら一度は使ってみたいキャンピングカー(バスコン)についてお話をさせて頂ければと思います。
買おうと思ったきっかけ
キャンプとは日常の便利さから離れて、あえて自分自身を大自然に放り込んでみること。
不便を楽しみながらゆっくりとした時間の流れを満喫する。
少しだけ拘りをもって事を楽しみたい。
家族との時間を大切にしたい。
外ご飯を楽しみたい。
皆さん、この中に一つでも当てはまるものがあるのではないでしょうか。
本来は自然を堪能すべくフィールドに来ているのですが、家族からは暑い!寒い!!と言われた事はありませんか?
「あれれ?もしかして楽しんでいるのは俺だけ?」と父は寂しく心で自問自答…。
ファミリーキャンプで似た経験をお持ちのお父さんはニヤリとされているかと思います。
更に付け加えると、キャンプ当日の空の様子も常に気になるところです。
そして家族と共に便利アイテムとおしゃれグッズがどんどん増えて、気付いたらキャンプを始めたばかりの頃と比べて、荷物の量が今は倍…。
決意が固まった「とあるキャンプ場での1シーン」
辺りが暗闇になる時刻に到着した1台のキャブコン。
白髪と髭を生やした60代くらいの男性がクルマから降りてまだ灯りの点いている受付に向かう。
受付のおじさんが丁寧に対応をしながら、広場を指さす。
「あの辺りが平らになっているから、そこが良い」と言っているように見える。
男性は軽く会釈をして運転席に乗り込むと、場内にゆっくりと進入し、先ほど指をさされたあたりに来てクルマを停める。
すぐに男性が降りてクルマの周りを一回りして、地面の確認をしている。
そのままサイドオーニングを開き、手際よくテーブルとイス、グリルが並べられ炭の火入れが始まる。
車内からは女性が食器と食材を運び出し、テーブルに並べる。
ザルやボウルに入っているので、ある程度の下ごしらえは出来ていたようだ。
灯りはクルマのエントランス照明と一つのランタン。
荷物はそれだけに見える。
炭の具合を確かめながら食材はグリルの上に並べられ、やがて食欲をそそる匂いが辺りを包む…。
間近で見たキャンピングカーの設営、それはもう、“衝撃的”な光景でした。
まるでドラマの1シーンのような流れですよね。
時間にすれば僅か20分ぐらいでした。
ちなみに私は汗だくで、1時間掛けて設営を終えたところです。
「暑ーい」「寒ーい」と家族が息を吐くかのように言うこのセリフ。
これまでの自問自答と合わせれば答えは一つです。
「よし、俺もキャンピングカー買う!」
自分へのご褒美でもあり避難ツールでもあるキャンピングカー
日本の年代別人口(総務省発表 人口推計2020年9月度報を参照)は、40歳~74歳までのそれぞれの世代が39歳以下を上回っています。
いわゆる、少子高齢化です。
一般的なご家庭を例として挙げると、25歳で結婚して5年以内で子供が生まれる。
その子が成人する頃には親は46~50歳前後。
この子育てが終わりつつある世代が今最も人口が多いのです。
これまで子育てに使ってきた「お金と時間」に少し余裕が出てきた世代とも言えると思います。
「贅沢は敵」としながら頑張って来た自分に、少しだけご褒美(それがキャンピングカー)といったところでしょうか。
また、ここ数年の間に起きた様々な自然災害で生活インフラが各地で壊滅的な状況になった事例が少なくないことも、一時避難的な道具としてキャンピングカーを購入するきっかけに関係していると言われています。
実際に使ってみた(バスコン乗りから見たバンコン、キャブコン、トレーラーとの比較)
2017年秋に我が家に来たキャンピングカー(日産シビリアンW41系)。
入手時のエピソード、実際に手元に来てからの苦労話はまた別の機会で触れさせて頂くこととして、バスコンとキャンピングカーの代表格であるバンコン、キャブコン、トレーラーとの違いを比べてみたいと思います。
キャブコンと比較
まず、バスコンの最大の魅力は、装備力と空間の広さだと思っています。
特に装備力。自動車の基本部分である、走る、曲がる、止まるに加え、人や荷物を快適に目的地に運ぶという事に関しては、トラックベースのキャブコンよりも一歩抜きに出ていると感じます。
そもそもバスなので人を快適に運ぶための基準が明確に出来上がっています。
例えば空調システム。
キャブコンに標準装備されているカーエアコンはフロントキャビン専用です。
真夏の炎天下に移動する際には、このフロントキャビン専用のエアコンだけでは能力が不足するので、運転席周辺は涼しくてもクルマの中ほどに来ると暑くなってくる現状が起きます。
これを解消する為にはルーフタイプのエアコンや、家庭用エアコンをオプション(又は後付け)で対処しています。
マイクロバスには個々に風が行き渡るように吹き出し口がついており、エアコンの容量も大きくなっています。
また、サスペンションについては、荷物を定量に積載して走行した場合で安定出来るようにバネの硬さが設定されています。
このバネの硬さに釣り合う重さが掛かっていれば乗り心地は担保できますが、それ未満の場合は路面の凹凸で跳ねます。
リーフサスペンションに後付けのエアサスペンションを装着するという手法もありますが、これはあとからの出費としてはやや大きい金額となります。
こういった部分がバスコンの場合は最初からクリアされています。
ランニングコストについてはキャブコンもバスコンもほぼ変わりはありません。
「じゃあ、バスコンは完璧なの??」という声も聞こえてきそうですが、バスコンがキャブコンに絶対に勝てないのが居住空間です。
バスコンはキャビンの上にベッドを作れる構造を持ち合わせていない為、奥行き、高さ、車幅のどれもが同クラスのキャブコン未満です。
バンコンと比較
そして比較対象をバンコンとした場合、最初に感じるのは居住空間の違い。
この部分は後から解決することが出来ません。
常設装備が多くなるほど犠牲になる空間もあります。
(常設装備とは、使用する際に展開せずにそのまま就寝可能なベッド、隠すことなく設置されているキッチンなどを指します)
空間についてはバスコンにかなわないバンコンですが、生活の足になる車輛を土台に作られていることもあり、普段使いを出来るのが最大のメリットです。
お買い物やちょっとそこまで、という使い方はバスコンではかなり不便に感じます。
ランニングコストについては、バンコンは普通車に近い金額で抑えられます。
駐車場確保の問題まで含めると、バンコンのメリットは相当なものになると思います。
キャンピングトレーラーと比較
そしてキャンピングトレーラー。
家具等の設備がトレーラー内部に備わっている為、牽引車の車内空間を圧迫することなく、牽引車、被牽引車ともに広々と使えるのが最大の特徴です。
唯一の難点は、自走しない事。
牽引する際の運転技術も特殊だったりしますが、これは慣れるまでの時間の問題です。
被牽引車は牽引車の性能に依存する為、牽引車の消耗も激しくなります。
近年では無段変速装置(CVT)やハイブリッド車なども多く、まずはマイカーが牽引可能である車輛かどうかを確認するところから始まります。
もし不適格であった場合、牽引可能な車輛に乗り換える必要性も含んで検討しなければならないことなどが挙げられます。
また移動中はトレーラーに乗車することは出来ませんので、移動空間はあくまでも牽引車の車内となります。
トレーラーの最も適した使い方は、キャンプ場やRVパークにトレーラーだけを固定して、牽引車と切り離してそれぞれを活用する方法です。
ちょっと食材を買いに行ってくる、観光地であれが見たい、旅先に近い友人宅を訪ねてみるなど身軽な行動が出来ます。
また、奥さんと子供はトレーラーでお留守番、お父さんは買い出し…という使い方もあるようですよ!
ランニングコストはキャンピングカーの中でも、最も経済的と言えると思います。
選ぶ際は優先順位を明確に
予算の都合もあり、しかも普段使いをしない2台目のクルマとなれば新車はとても無理で、バスコンの購入はハードルが高かったです。
しかし、欲しいと思うものを手に入れるのであれば、どんな苦労も受け入れる覚悟は出来ます!
予算の捻出は、既に所有しているデリカD5の代替時期を先延ばしにして、なんとか絞り出しました。
(デリカD5は20年乗ろうと思っています)
色々な思いが詰まったキャンピングカーを買うのですから、失敗は許されません。
色々と調べると出てくる中古キャンピングカー物件ですが、探す際にはポイントごとに自分の中に優先順位を付けて対象物件を絞りやすくしました。
・価格
・年式
・程度
・走行距離
・装備
重要視するのはこの5つのポイントです。
優先順位はそれぞれ皆さんで異なると思いますが、私の場合は【価格⇒装備⇒年式⇒程度⇒走行距離】の順番でした。
価格
まずは何と言っても予算ありき。
デリカD5の代替は何にするかな?と考えていた時期でしたが、予算的にも350~400万円が上限。
レジャー専用なので予算越えがあってはならないと自分自身に言い聞かせました。
装備
最初から備わっていない装備が欲しくなった時、追加でお金が掛かりますので、後からお金が掛かりそうなものは、最初から装備されている車輛を狙います。
(私の場合、自家発電機を搭載していることが最低条件でした)
年式
このクラスのガソリン車は“トルク不足を感じる”という事が既に知られていますので、ディーゼル車に絞って検討しました。
しかし、ディーゼル車を基準として考える場合、排ガス規制の対象となる車輛は大都市圏での登録が出来ない場合がありますので、年式確認と同時に、販売店に排気ガス規制についての確認は必ず行いました。
(登録できるクルマの車検証の備考欄には、「NOx・PM適合」「この自動車の使用の本拠はNOx・PM対策地域内です。」という文字が記載されています)
程度
外装やシート、床、天井などの目に映る部分につい気が取られがちになりますが、目に見えるということは、修理も交換も比較的簡単に出来ることが多いとも言えます。
逆に水回り(シンクやシャワー室)が汚い個体については、周辺の壁や床などの腐りにも注意が必要となります。
私はDIYを前提に考えていたので、リフォームすることも覚悟をしました。
走行距離
キャンピングカーの土台となるクルマですが、殆ど商用車がベースですので、作りが堅牢で壊れにくくなっています。
トラックやバスなどは100万kmを走ってしまう事さえありますので、私はあまり気にしませんでした。(最終的には19万kmの車体を買いました)
ただし、定期的なメンテナンスは必須です。
また、距離に関わらす、壊れるときは壊れると割り切った考えも必要ですね。
走行距離は少なくても、ゴムや樹脂製品は経年劣化を起こしていますので、定期的に確認してダメなら交換します。