投稿日:2019年7月21日 | 最終更新日:2021年8月18日
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アウトドアやキャンプの場面では、やはり車を用いることが多くなります。というのも、町中から徒歩や公共交通機関でアクセスできるアウトドアスポット・キャンプスポットとなると数が限られてしまうため、どうしても人里離れたキャンプ場やアウトドアスポットへ出かける際には、車が便利なのです。とはいえ、町中を走るのとアウトドアへ出かけるという場面では、適した車も違うでしょう。この記事では、アウトドアにぴったりな車「ジープ」について解説します。
ジープとはどんなメーカー?
画像提供:PIXTA
日常的に車の話題で盛り上がることは少なくないでしょうが、通常車の話をするときというのは主に町中で乗るもの、ちょっと遠くても帰省のときに乗る程度、という方も少なくありません。そんな中、「アウトドア」に適している車として「ジープ」という車があります。この「ジープ」について、特徴や魅力を以下に解説していきます。
ジープの歴史
現代も乗られ続けている「ジープ」の原型となった車両が最初に生まれたのは1941年、第二次世界大戦中のアメリカ陸軍においてでした。当時のアメリカ陸軍・連合国ではジープが軍用車両として、戦略上重要な役割を果たしました。
1941年から1945年の第二次世界大戦中には合計で64万台が生産されたという記録が、このジープという車両がいかに当時の陸軍にとって重要な車両であったかということを如実に示しています。戦後にもジープは生産され続けていますが、現代では「フィアット・クライスラー・オートモービル社」の自動車ブランドとして、一般向け車両としても生産が続けられており、日常会話でジープと言った場合には、この車両を指すことが多くなっています。
ジープの厳しい設計水準
もともとジープはアメリカ陸軍にとっての軍用車両であり、このジープの開発には厳しい要件水準があったことが知られています。
たとえば、タイヤを失ってもスペアタイヤを使った3本で100kmを走行できる」「車載の工具ですべての修理が可能」といった内容であったり、その他自重や耐荷重など、悪路の多い戦場でも動き続けられるような水準が求められたのです。結果的にこれらの要求を満たすべく開発されたうえで改良が加えられ、その使い勝手の良さや信頼性から大量の生産が行われるまでに至ったとされています。
ジープの良いところ
ジープが開発された際の要求スペックは決して無駄なものではなく、厳しい環境においても充分に車両としての役割を果たし、かつ信頼性に優れていて、強度が高いという特徴は軍事の場面以外でも高い評価を受けました。
日常生活において、車はもちろん町中を走行することも多いのですが、今回の記事のようにキャンプや釣り、海水浴などアウトドアの場面で用いられることも多く、そしてそれらの環境は町中に比べて、車両にとって「過酷」であることも少なくありません。そうした過酷な環境下においても、充分に信頼に足る性能と強度を発揮して動き続けるということがジープの良いところであり、現代でも少なくないジープファンを持っている理由でもあるのです。
現代におけるジープ
ジープが開発された歴史的経緯については、上に記したとおりです。しかし現代でも「ジープ」ブランドは特にアウトドアアクティビティを楽しむ人々にとって魅力的な車の選択肢であり続けています。現代におけるジープはどのようなものなのでしょうか。また、その特徴に変化はあるのでしょうか。
現代に伝わるジープ「ジープ・ラングラー」の初代、「YJ」
出典:Jeep-japan
現代、日常会話で「ジープ」という場合には、1987年からジープブランドで発売されている「ジープ・ラングラー」を指します。クライスラーのクロスカントリーカーです。このいわば「現代のジープ」である、「ジープ・ラングラー」は、初代が1987年から1996年に発売されました。このモデルは「YJ」と呼ばれています。「YJ」は、基本的に前世代の「CJ」の後継として開発され、フロントガラスの大型化やヘッドライト形状の変更などの細かな変更はあるものの、CJの部品を流用された車として作られています。