本記事は一部にプロモーションを含みます
投稿日:2019年3月26日 | 最終更新日:2021年8月23日
Q:今までの活動や今後の活動について
山本先生:私は今まで15カ国、約2,000人に魚拓を教えてきました。割合としては外国の人が多いです。中国の少年宮では800人の子供に教えました。子供たちは本当に楽しく魚拓をしてくれました。
アメリカでは今でもやっているんですが、ネイチャープリンティングソサエティ(NPS)という団体があり、年に一回総会がありワークショップで直接法や間接法の魚拓を教えています。
海外でもたくさんの人へ魚拓を教えてきましたが、海外で魚拓が流行らない理由があります。それは、海外には魚拓に合うインクがないんです。発色が悪かったりにじんでしまったりと魚拓に合うものがほとんどありません。そこで私はインクを作ること決めて、色の研究から始め、印刷会社などを周り、カラー魚拓にあうドラゴンインク(魚拓専用油性カラーインク)を開発しました。15年くらい前の話ですが、現在は10色あり、海外へも輸出しています。
今後はアートとして、また学術的にカラー魚拓をやっていきたいと思っています。特に深海の魚・生き物など希少生物が生きた証を魚拓にして、普段は私たちが見ることはない色や動きを学術的に確認し、本来の姿を残していきたいと思っています。
直近では2020年のオリンピックにむけても魚拓をつくっています。また上海に新しくできる魚拓博物館にも私の魚拓が飾られる予定です。
Q:どんな人にカラー魚拓を知ってほしいですか?
山本先生:もっと外国人に魚拓を知ってほしいと思っています。未知なる深海魚の生きていた姿を魚拓で見てほしい。そのために英語のプロモーションビデオを作ってサイトにアップしたり、SNSを使って情報を発信したりしてます。
Q:魚拓の楽しさはどんなところですか?
山本先生:まず私は魚が好きなんです!魚拓を楽しむためにもまずはそこが一番大切です。そして決まりはありません、自分の感性で好きなカラーにできるということです。
私が魚拓をする時に行っているのは、いきなり魚拓に入るのではなく、その魚がどんな水中を泳いでいて、どんなものを食べ、どんなところに生息していたのかなどを調べてその魚を知ってから魚拓をします。そうすることでより一層魚拓を楽しめ、素晴らしい魚拓ができると思います。