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投稿日:2019年12月26日 | 最終更新日:2021年8月23日
そもそもどうして渋滞が起きるの?
NEXCO東日本 六代目渋滞予報士 小宮奈保子さんによれば、主な自然渋滞の原因は勾配にあると指摘します。いわゆるサグというやつです。
サグとは、下り坂から上り坂にさし変わる凹部のことを指すのですが、正直運転していても気が付かないケースがほとんどで、下りで自然に速度が上がり、上りで徐々に減速していってしまっているんです。
本来高速道路で80km/hで走行しているだけであれば渋滞が起きることもないのですが、このサグによる上り勾配の減速が原因で後続車もブレーキを踏まざるを得なくなり、それが波のように後続車に伝達していってしまいます。
これが渋滞の根本的な原因であると指摘しています。
渋滞中に意識したい「車間時間」
高速道路などでの渋滞時の車間は「つかず、離れず、約2秒」が大切です。
車間時間とは、前方の車が標識などを通過した時間から自分が同じポイントを通過するまでに経過する時間のことです。
時計を注視しながらの運転は危険なため、頭の中で「ゼロイチ、ゼロニ」と数えるようにしましょう.
約2秒による渋滞への効果
効果① 事故予防
約2秒は、周りに合わせて走行している時、前の車に追突しな いための“車間時間”です。
効果② 渋滞予防
適度な車間がクッションの役割を果たし、後続車へブレーキが 伝わるのを防ぎます。また、前の車と間隔を空けすぎないこと で、通過できる車の台数が増えます。
まとめ
画像提供:PIXTA
後半では少し専門的で堅苦しい感じになってしまいましたが、大切なのは渋滞にはまったとしても気を抜かず、常に周囲に注意を払って安全運転を心がけるようにするということです。
ドライバーの皆さんが意識を変えることによって事故はもちろん渋滞だって減らせるんです。事故も渋滞の原因だったりしますからね。
2019年12月1日から「ながら運転」に関する罰則が厳しくなりました。
ご存知の方も多いと思いますが、スマホを操作しながらの運転やスマホに注視して運転した場合の罰則が厳しくなりました。
1.罰則等(令和元年12月1日施行)
(1) 携帯電話使用等(交通の危険)
罰 則 1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
反 則 金 適用なし
基礎点数 6点
(2) 携帯電話使用等(保持)
罰 則 6月以下の懲役又は10万円以下の罰金
反 則 金 大型車2万5千円、普通車1万8千円、二輪車1万5千円、原付車1万2千円
基礎点数 3点
引用:警視庁
当然のことですが、スマホに注視しながらの運転や操作しながらの運転は非常に危険です。
スマホに目を向けているその2秒でさえも、以下の通りクルマは進み続けています。
出典:警視庁
スマホもそうですが、ナビやテレビ、DVDに関しても同様です。
やむおえず操作しなければならない場合は、周囲の安全が確保できる場所に車を完全に停車させてから操作するようにしましょう。