投稿日:2019年3月6日 | 最終更新日:2023年2月27日
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タイイングもそこそこに、3月に入ったらとりあえずでも釣りに行くでしょう!というわけで、今回は待ちに待った渓流解禁、何はともあれ荷物を車に放り込んで、大分県玖珠川水系鳴子川上流部へヤマメ釣りに行ってきた様子をレポートしたいと思います。
3月初旬なのに
ここ九州では、近年の春の暖かさは異常といっていいほどですが、中でも今年の春は抜きんでている気がします。桜の開花も平年より2週間ほど早まりそうだとテレビで言っていました。知り合いの中には、九州だけ渓流解禁を2月にしてほしいという人もいて、確かに数年前まで必須だった解禁のフライパターンにも変化が見えてきています。
渓流の解禁日というのは、その筋の人にとってはちょっとしたお祭りのようなもので、みんな仕事や面倒ごとに始末をつけて是が非でも釣りに繰り出すため、人気河川ともなるとポイントごとに人が入っているのは当然。私が目指す鳴子川も、北部九州の釣り人はアクセスがしやすいため、この時期に良型が濃厚な下流域は非常に賑わっていました。
釣りの準備は万端?
ちなみに、玖珠川水系の遊漁券は玖珠川漁協が管理しています。そちらに電話をして事前に購入することも可能ですが、年券ではなく日釣り券を利用する場合には、郵送のやりとりが面倒かもしれません。当日近隣で購入するとなると、以前数件あったはずの釣具屋は閉店しておりなかなか厳しい状況ですので、だいぶ離れていますが日田市内のまつお釣具さんで購入しておくのがおすすめです。
ポイント探しの旅…。
用事を済ませてからの出発となったため、出遅れた感は否めません。正確に言うと、ハッチのピークには間に合うけれど、ポイント争いには参戦できないということ。それもこれも、わざわざ3月1日に釣りに行く自分が悪いのだと言い聞かせ、ライズ待ちをするような場所は今回は諦めモードで、のんびりポイントを絞っていきます。
四季彩ロードを登っていく前に、まずは食料調達やトイレを済ませておくことをお勧めします。完全に上流部まで行ってしまえば、途中には夢大吊り橋やドライブインのような施設(どちらも駐車料金とトイレは無料)がありますが、それより下流域で釣りをする場合には、四季彩ロードに入る手前にある、スーパーアミーかローソンしかありません。
今回、下流部の目ぼしいポイントは全滅!ということで、そこはバッサリ切り捨てて上流部へと目標を切り替えました。ちなみに、この鳴子川はポイントのそばには車が停められるスペースが至る所にあるので、そういった意味で入渓者が他にいるかどうかわかりやすいと思います。
祝!2019シーズン解禁
さぁ、お気に入りのSIMMSウェーダーを着込んで、タックルを構えていざ出陣!!なぜ侍の体になるのかはよく分からないのですが、なぜか毎年そういう気持ちになります。さしずめ、ウェーダーは鎧、ロッドが刀といったところでしょうか…。
上流部とは言ってもキャストはしやすい程度に開けています。
ですが決して川幅が広いわけではないので、今回使用するのはこちら。
ロッド:Scott G2 7’2” ♯3
リール:Islander IR1
それではいよいよ入渓です!
予想通り
午前11時ごろ。下流域では11℃と表示されていた外気温計も、上流部では9℃。とはいえ、かつて積雪をウェーディングシューズで踏み鳴らした昔に比べると、だいぶ暖かく感じます。よくよく考えれば、アンダーウェアこそはウールの暖かいものを着用していますが、3月上旬にダウンはおろか、フリースを着なかったことがあったでしょうか?
さて、虫はというと、やっぱりか!決して多くはないですが、アカマダラは蜘蛛の巣に引っかかっているし、カディスは水面を踊っているし、オオクマやヒラタなどわりと大型のカゲロウまでも、春の日差しの中気持ちよさそうに飛んでいます。それにひきかえ川面はとても静か。ライズをしている様子はありません。ハッチの量が少ないので、バクバク食べるという状況でもないのかもしれません。
上流部で期待していたミッジへ固執したライズ。もしかすると、そんな季節はとうに過ぎてしまっているのかもしれませんね。このままいくと…、4月中旬からアントの釣りなんて、ちょっと寂しすぎる!せめてゴールデンウィークまではカゲロウやカディスで遊ばせて欲しい。一人のフライフィッシャーとしての切なる願いです。
キャストは軽快に
ところで、解禁の釣りというのは、どうしても気持ちが前のめって上手くフライを落とせなかったり凡ミスが多かったりするものです。「バックキャストが早い」同行者の激が飛びます。少し冷静になってキャストの感覚を取り戻すと、釣ることよりも川に立ってこうしていられる時間に幸せを感じて、このままずっと水辺で遊んでいたいとさえ思ってしまいます。
そんなふうに、ぼーっと釣りをしているから、ほら、小さなヤマメが飛び出してきたのにうっかり合わせてしまいました。
使用しているフックはバーブレス。返しがついているものの場合は、必ず潰して使用します。フライフィッシングはローインパクトであることも大きな魅力です。小さなヤマメは川に返しましょう。警戒することを覚え、きっと大きく成長してくれるでしょう。
それからしばらく釣りあがると、ここはいるでしょう!というポイントで、ようやくレギュラーサイズに出会えました。
20cmないくらいでしたが、銀毛した、とてもきれいなヤマメでした。またいつか大きくなって出会えることを期待しつつリリース。
次回はサイズアップとライズゲームを狙いたいのだけれど…、まずはやっぱり早起きだな、とつくづく痛感したのでした。シーズンはこれから。2019年もたくさん良い魚と出会えますように!
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