投稿日:2022年9月8日 | 最終更新日:2024年1月17日
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キャンプなどのアウトドアでよく用いられるパラコードは、編み方やアレンジ次第で幅広く活躍してくれます。最近では、ストラップやアクセサリーなどにも使われることが多くなっていることから、キャンパー以外からの認知度も上昇傾向にあります。
今回はそんなパラコードについて、特徴や使い道などの他にキャンプで活躍する編み方やアレンジ術までを併せてご紹介します。パラコードの活用方法やアレンジ術について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
動画で確認したい方にはキャンプやアウトドアで使える基本的なロープワーク(結び方)をいくつかご紹介しているので、こちらの動画もご確認ください!
パラコードとは?
パラコードは「パラシュートコード」の略称で、元々パラシュート(傘部分)と人をつなぐためのロープとして用いられていました。細いロープではあるものの耐久性に優れていることから、アウトドアでテントやタープ、シェルターなどを張るために用いられることが増えています。また、パラコードにもよりますが耐荷重にも優れており、数百kgもの耐荷重に設定されたアイテムもあるほどです。
さらに、パラコードは防災グッズとしても活躍してくれます。万が一、キャンプでケガをした場合に止血帯や骨折時の添え木固定などにも使えます。キャンプで衣類が濡れてしまった際にも、衣類を干すためのロープとして代用できるなど、様々な使い道があります。
キャンプで活躍するパラコードの編み方
パラコードは様々なシーンで活躍するアイテムですが、編み方によっても活躍できるシーンは異なります。続いては、パラコードを編む前に準備するものからキャンプで活躍するパラコードの編み方を4つご紹介していきます。
編む前に準備するもの
パラコードを編む前に準備しておくものは、全部で3つのみとなります。好みのパラコードとハサミ、ライターの3つを準備しておいてください。ハサミはパラコードを好きな長さに切るために、そしてライターはパラコードの末端を処理するために必須です。
コイル編みの編み方
コイル編みは、絡まりやすくかさばりやすいパラコードやロープをコンパクトに収納するための編み方です。キャンプなどのアウトドアシーンへ持っていく際にも非常に便利なので、まずはコイル編みをマスターしてみてください。ここからは、コイル編みの編み方を解説していきます。
まず、パラコードの端をひと巻きして結び目を作ります。結び目を作る際に、軸となるコードの長さを決めておきます。
パラコードの輪になっている軸部分から、残りのパラコードをぐるぐる巻き付けていきます。この時、なるべく隙間を作らないようにみっちりと巻き付けてください。
残りをすべて巻き付けたら最初に作っておいた結び目と、パラコードを巻き付ける前に引っ掛けていた部分の隙間にコードを通して引き締めます。ほどく際には、最後に通して引き締めたコードを外し、引っ張るだけなので非常に簡単です。
コブラステッチ(平編み)の編み方
コブラステッチは、慣れれば初心者でも簡単に編める基本的な編み方の1つです。簡単にできるにも関わらず、ブレスレットなどにもできるのでファッション性も高い編み方となっています。ここからは、コブラステッチのブレスレットの作り方を解説していきます。
用意するものは、好きな色のパラコードとバックルのみです。バックルにパラコードを通してから手首のサイズに合わせて長さを決めてください。
軸になるコードに右から出ているコードで輪を作り、左のコードを下から上に通すようにして引くと軸を巻き込んで結び目ができます。そのまま交互に繰り返していき、編み終わったところを切ってライターで炙れば完成です。
スネークノットの編み方
スネークノットの編み方は、1つずつ節を作るようにパラコードを編む方法です。その名の通りヘビのように曲がるので、巻き付けて使いたい時や色違いの2本を組み合わせてオシャレなストラップのようにも使えます。
スネークネットの編み方はパラコードの軸を作ってから、まずは左のコードを右側から輪を作って裏に通すようにして、右のコードを左のコードの下に通していきます。輪になっている部分に上からコードを通して絞っていくのを繰り返します。最後、編み終わったらしっかりと結んでライターで炙って固定します。
ブーツレースの編み方
ブーツレースの編み方は、パラコードの編み方の中でも幅が広く、細かい編み目を作れる編み方です。色の違うパラコードを用意してもオシャレに仕上がります。カメラのストラップなどにもおすすめの編み方です。
好きなパラコードを2本用意して、真ん中くらいで2本持ちます。2本で輪を作ってフックにして中心部分を引き出します。
そのまま左側のコードをS字状に曲げて、右のコードを前からたすき掛けのようにして輪に入れながら編み込んでいきます。ちょうどいい長さまで編み込んだら、2本をライターで炙り固めてから残りの2本で玉止めを作って完成です。
こんな場面でも使える!パラコードのアレンジ術
パラコードはキャンプなどでテントやタープを張る際に使えるアイテムですが、アウトドア以外のシーンでも使い勝手の良いアイテムでもあります。どのようなシーンでパラコードは活躍してくれるのでしょうか?ここからは、おすすめのパラコードのアレンジ術を4つご紹介していきましょう。
ペットボトル入れ
ペットボトルをそのまま持ち歩くのは大変だという時には、パラコードを使ってペットボトル入れを編んで作ってみてください。好きな色のパラコードをカゴになるように編み込んでいくと、ペットボトルを入れて持ち歩くのに便利なケースになってくれます。オシャレな留め具を付けてみても良いですし、留め具を付けずに簡単に結ぶだけでも可愛らしいのでおすすめです。
ペットのリード
幅が広いブーツレースの編み方であれば、ペットのリードとしても使えます。繊細な編み方ではありますが、その分頑丈なので引っ張られても問題ありません。パラコード自体の耐久性も高いので、自分好みの頑丈なリードが作れます。
腕時計のベルト
編み方にもよりますが、腕時計のベルトにもパラコードはアレンジできます。時計本体を中心にして両側にパラコードを編んでいきます。
ストラップやパーツを付ければ手作りとは思えないほどの出来栄えになってくれます。スポーツをする際にもお気に入りの腕時計を付けたい時におすすめです。
ジッパープル
パラコードはジッパープルとしても活躍してくれます。通して好みの結び方、編み方をするだけで完成するので、初心者でも簡単にできます。長さも短いので時間もかかりません。
フィッシュテールやスネークノットでアレンジしてみても可愛いです。万が一、ジッパーが壊れてしまった際にも応急処置として活躍してくれます。
パラコードは様々な場面で役に立つ
今回は、キャンプで活躍するパラコードについておすすめの編み方からアレンジ術まで併せてご紹介してきました。パラコード自体は手軽に入手できるものですし、様々な色やデザインのものが登場しているので、自分好みのパラコードを1つ持っていると様々なシーンで活躍してくれます。
今回ご紹介した編み方やアレンジ術は、普段にも取り入れやすいものとなっているので、興味があればぜひパラコードを取り入れてみてください。編み方も慣れてしまえばものの数分で完成できるため、ぜひ色んな編み方にチャレンジしてみましょう。
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パラコードやロープアレンジのコラム