投稿日:2022年11月2日 | 最終更新日:2024年1月31日
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携帯用の固形燃料は軽量かつコンパクトであることが特徴です。手軽に使用できるためキャンパーの間でも定番のアイテムになっています。ただ、最近では多くのメーカーからも販売されていて、選ぶのはなかなか難しいです。
そこで今回は、固形燃料ストーブの特徴や取り扱い上の注意点と共に、様々なメーカーが展開しているおすすめの製品をご紹介します。ソロキャンプや登山など、目的に合わせて固形燃料ストーブを選びたい方はぜひ参考にしてください。
キャンプに便利な固形燃料ストーブ(コンロ)
キャンプで使用するコンロやストーブの燃料と言えば、ガスや薪・枝、アルコール、固形燃料など、様々な種類があります。火を使いたい際に手軽に使用できるとして人気を集めているのが、固形燃料ストーブです。取扱いも非常に簡単なので、キャンプ初心者にもおすすめです。
固形燃料ストーブ(コンロ)とは?
固形燃料ストーブは、その名の通り固形の燃料を用いて火を起こすストーブです。手軽に使用できるため初心者から上級者まで幅広い人気を獲得しています。
ガスバーナーほど火力は出ないものの、調理をする上で不便に感じることはありません。使用する燃料の数を増やせば、火力の調節や燃焼時間を延ばすことも可能です。燃料は100均やホームセンターなどでも販売されており、簡単に入手できます。
必要な時にすぐ買いに行けることも魅力の1つです。他にも、固形燃料ストーブは火傷をするリスクも少ないことから、ファミリーキャンプにも向いています。火の取り扱いに慣れていない人にもおすすめの燃料です。
また、キャンプはもちろん、防災グッズとしても便利なアイテムです。様々なシーンで使えるため、1つ持っていると安心です。
固形燃料ストーブ(コンロ)のタイプ
固形燃料を使用するストーブには、折りたたみ式、組み立て式、かまど式と3つのタイプがあります。どれも軽量でコンパクトですが、特徴や使用方法が異なります。
折りたたみ式は、展開したストーブの中に燃料をセットして使用します。安定性の高さが魅力です。
使い終わった後はコンパクトに折りたためるため、持ち運びに便利です。荷物がかさばることも防げます。
組み立て式は、複数のパネルを組み立てて中央に燃料を置きます。誰でも簡単に組み立てられるので初心者でも安心です。
組み立て式はパネルが外側にパネルがあるため風を防ぐことができ、快適に調理を行えます。また、五徳としても使えることから、クッカーやシェラカップなどを乗せることも可能です。
かまど式は、本格的な料理を作る際に活躍してくれます。燃料を複数置けるので、他のタイプと比較すると火力を強くするのも容易です。種類によっては木炭を使えるものもあります。
このように、固形燃料ストーブと言っても様々なタイプがあるため、目的に応じて適切なタイプのストーブを選ぶようにしましょう。それぞれの特徴をしっかり押さえておくことが大切です。
固形燃料の種類について
ストーブのタイプについてご紹介しましたが、使用する燃料にも様々な種類があります。一体どのように選べば良いのでしょうか?ここでは、それぞれの燃料の特徴についてご紹介します。
タブレット型
お菓子のような見た目をしており、小さく軽量なため、持ち運びに便利です。「ヘキサミン」を主成分としていることから、火力が強く使用中の液化も見られません。効率良く調理ができるほか、溶け出した燃料がストーブを汚してしまうこともないです。
ただし、他の燃料と比較するとやや高価であるため、安く入手したい人には不向きです。また、煤が出やすく独特の匂いを放つため、必ず野外で使用するようにしましょう。
エタノール系卓上型
旅館や料亭などでよく使われているのは、エタノール系卓上型です。使用している最中に液状化するため、アルミカップに入って売られているものが多いです。火力は比較的弱いものの、周辺のものに燃え移るリスクも軽減されます。
特に強い火力を必要としない料理におすすめです。煤はあまり出ないため後片付けも楽ですし、室内で使用しても問題ありません。しかし、常温で放置していると揮発するため、長期の保管には向いていません。
缶入り固形燃料
燃焼時間が長く、ストーブやコンロがなくても使えるのが特徴です。燃料はメタノール系ですが、蓋を閉めておけば揮発することもありません。
何回かに分けて使えるため、使用後に保存しておきたい人におすすめです。缶入りタイプは長期保存が可能で、防災時にも最適です。
固形燃料ストーブ(コンロ)を使用する際の注意点
誰でも簡単に取り扱える固形燃料ストーブですが、使用方法を守らなかった場合は危険が伴う恐れもあります。安全に使用するために、あらかじめ注意点を押さえておきましょう。固形燃料ストーブを使用する際は、以下のことに気を付けてください。
受け皿に乗せて使用すること
調理をする際は、必ず受け皿に乗せて加熱してください。高温になることで地面やテーブルなど、周囲を傷つけてしまう可能性があります。
野外で使用する場合はキャンプ場の芝生を焦がさないよう、あらかじめ対策をしておかなければいけません。燃焼する際は必ず固形燃料を受け皿に乗せた状態で着火してください。
燃焼時間は固形燃料のサイズに比例
燃焼時間の目安は燃料のサイズや重量に比例しており、大きいほど時間は長くなり小さいほど時間は短くなります。どのサイズの燃料を使うかは、調理したいものに合わせて選ぶようにしましょう。
事前にそれぞれの燃焼時間を確認しておくことがおすすめです。ただし、販売しているメーカーによって燃焼時間は異なるためしっかりチェックしておきましょう。
食品を直焼きしない
調理をする際は、必ずクッカーを使用してください。食品の直焼きは絶対にNGです。メタノール系卓上型や缶入り固形燃料を使用する場合、メタノールは燃焼中に液状化するため、直接加熱してしまうと食品にメタノールが付着する恐れがあります。
メタノールが体内に入ると中毒を引き起こす可能性があるため、注意しなければいけません。また、食品に含まれている水分や油分に反応して、異常燃焼を起こす可能性もあります。火傷や火事の原因にもなり得るため、直火で食品を加熱するのは避けましょう。
固形燃料の扱いに注意する
固形燃料はメリットも大きいですが、健康に被害が及ぶこともあるため扱いは十分注意しなければいけません。メタノールが原料となっている燃料を使用する際は、誤飲しないように気を付けましょう。メタノールには毒性があり、誤飲してしまった場合、腹痛や嘔吐、めまい、失明、意識障害など、様々な健康被害を引き起こす可能性があります。
万が一、メタノール中毒を引き起こしてしまった場合はすぐに病院に行きましょう。場合によっては命に関わるような事態を招く恐れがあるため、必ず使用方法を守ってください。
特に、子どもやペットがいる家庭は注意が必要です。子どもやペットの手が届かない場所で保管するようにしましょう。
また、燃料を扱う際は直接手で触れないよう注意してください。手荒れの原因になる可能性があります。
キャンプに持って行きたいおすすめ固形燃料ストーブ(コンロ)12選
固形燃料ストーブを販売するメーカーは多く、様々な製品があるため、「どのような固形燃料ストーブを選べば良いか分からない」と悩んでいませんか?せっかく購入するなら、便利で使いやすい製品を選びたいものです。
そこで、以下では各メーカーが販売する固形燃料ストーブをいくつかピックアップしてご紹介します。製品選びで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
Esbit(エスビット)ポケットストーブ
ドイツのブランドEsbitは、タブレット型固形燃料の代名詞として世界的に知られている製品です。製品名の通りポケットに収納できるサイズまで折りたためるので荷物になりにくく、簡単に組み立てられるのが特徴です。
五徳としての役割はもちろん、風防機能も備わっています。また、上昇気流が生まれるよう、ストーブの底にはスリットが設けられています。安定した火力を保てるのがポケットストーブの強みです。
Esbit(エスビット)ステンレスストーブ
三角形が印象的なこのステンレスストーブは、コンパクトに分解できるため収納する際もかさばりません。固形燃料やEsbitのアルコールバーナーにも使用可能です。
専用のケースが付属しているため、持ち運びも便利です。キャンプはもちろん、登山やツーリング時にも荷物になることはありません。外側のパネルが五徳、風防として機能します。
Esbit(エスビット) クックセット 1100ml
メスティンがセットになっており、固形燃料1個で炊飯が可能です。
1,100mlと容量も大きいため、2~3人ほどのキャンプでも活躍してくれます。
ハンドルも折りたたみが可能なので、かさばることはありません。セット購入を考えている人におすすめの製品です。
Esbit(エスビット)チタニウムストーブ
特徴的な見た目をしたチタニウムストーブは超軽量で設計されており、持ち運び・コンパクト収納に適した製品です。とにかく荷物を軽量化したい人に向いています。
ただし風に弱く、キャンプ中に風が吹いてしまうと火が消えてしまう恐れもあります。
チタニウムストーブを買う時は風防グッズを一緒に買っておくと安心です。
vargo(バーゴ) チタニウムコンバーターストーブ
ユーザーの声から誕生したコンバーターストーブは、マルチに活躍するアイテムとして人気を集めています。固形燃料はもちろん、アルコールバーナーの受け皿としても使用できる便利な製品です。
別売りのヘキサゴンウッドストーブとの併用が可能であり、組み合わせるとより効率的に燃焼させられます。また、組み合わせると機能性アップのみならず、見た目もオシャレでスタイリッシュになります。
vargo(バーゴ) ヘキサゴンウッドストーブ チタン
ヘキサゴンウッドストーブは、主に落ち葉や枝を燃料として使います。落ち葉や枝を集めるのが面倒だと感じる人や、キャンプに行く際の荷物を最小限に減らしたい人は、コンバーターストーブとの併用がおすすめです。落ち葉や枝を燃料にするのも良いですが、簡単に済ませたい人は固形燃料を使用しましょう。
ヘキサゴンウッドストーブはチタン製であるため、軽量で持ち運びにも便利です。使っていく中で変色を楽しめるアイテムとなっています。
LOGOS(ロゴス) マイクロステンコンロ
大手アウトドアブランド「LOGOS」が販売しているマイクロステンコンロは、耐久性が高いので長く使えるのが特徴です。手軽に入手できる価格であり、抜群の機能性も誇ります。
手のひらに収まるサイズで、ポケットサイズに折りたたむことも可能です。ソロキャンプやデイキャンプにもおすすめのコンロになっています。
SOTO(ソト)ミニ焚き火台 テトラ
多くのキャンパーにも注目されている「SOTO」のミニ焚き火台もおすすめです。焚き火を楽しめるのはもちろん、底台を調整すると固形燃料ストーブとしても活用できます。
組み立ても分解も楽々行えて、4つのパネルが風から火を守ってくれます。焚き火や調理など、様々なシーンで活躍する便利なアイテムです。
DOD(ディーオーディー) アシュラノゴトク
「プラスマニア」とのダブルネームで開発されたアシュラノゴトクは、細部までこだわって作られている製品です。アシュラノゴトク最大の特徴は、6枚のハネです。
クッカーを掴むように支えてくれるため、非常に高い安定性を誇ります。また、どのメーカーのクッカーも使用できる点が魅力です。
アシュラノゴトクは、キャンパーの心をくすぐるようなギミック感が特徴の製品です。機能性はもちろん、製品としての面白さを味わえます。
8A GARAGE(ヤエイガレージ)イージス
メスティン用のポケットストーブであり、携帯性と利便性の2つの要素を兼ね備えた魅力的な製品です。折りたたむと厚さはたったの4mmとなるため、収納する際に場所を取りません。
組み立てもわずか3秒という速さでできるため、快適にキャンプを楽しめます。また、2022年3月にはチタンバージョンも発売されたため、ぜひチェックしてみてください。
MG TRAIL(エムジートレイル) 固形燃料五徳
キャンプツーリング用品専門店「MG TRAIL」が展開しているこの製品は、たった10分でお湯が沸く優れものです。パネルは75mm×75mmの正方形になっているため、五徳として非常に安定性に優れています。
専用収納ケースも付属しており、持ち運びに便利です。シェラカップなど小さめのクッカーや底が丸いクッカーを安定させたい場合は、焼き網などを活用しましょう。
marupeinet(マルペイネット) デルタストーブ
熱源の高さを2段階に調整できるデルタストーブは、メスティンの中に収納できるサイズで設計されているため荷物をまとめられます。ステンレス製であることから、錆びにくく長持ちするのも魅力の1つです。
熱変形にも配慮し、ジョイント部分の切れ込みをパネルの内側に配置しています。高熱で変形したとしても分解しにくい作りになっているので安心です。また、別売りのオープンパネルを活用すると、火力調整や消火も可能となります。
ミニマムなキャンプに固形燃料ストーブ(コンロ)はおすすめ
固形燃料ストーブは使用方法も簡単で比較的安価な値段で入手できることから、キャンプグッズとして揃えやすいアイテムです。キャンプ初心者はもちろん、上級者にもおすすめです。
また、製品としての魅力も兼ね備えたアイテムであるため、ガス系やアルコール系の火器に飽きたという人は、固形燃料を選んでみてはいかがでしょうか?手軽に使用できることから、ソロキャンプやデイキャンプなど、ミニマムなキャンプにも最適です。特に荷物を減らしたい人は、ぜひ今回ご紹介した固形燃料ストーブを活用してみてください。