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熾火(おきび)は、着火した炭や薪が炎を上げることなく、芯が真っ赤に燃えていることを指します。炎は上がっていませんが、かなりの高温です。焚き火やBBQを楽しむなら熾火について知っておいて損はありません。
そこで今回は、熾火の意味や作り方、薪の選び方についてご紹介します。これからキャンプで焚き火やBBQを楽しみたいと考えている人は必見です。
キャンプ調理に最適!熾火とは
熾火は、キャンプ料理に最適だと言われています。まずは、その意味や調理に適している理由から解説していきましょう。
熾火とは
熾火は前述したように、炭や薪の中心部分が真っ赤に燃えている状態を意味する言葉です。炎は上がっていないのでもっと燃やさなければいけないと思うかもしれませんが、その必要はありません。なぜなら、熾火自体は非常に高温だからです。
熾火の状態になると煙も少なくなります。また、火力も安定しているため調理にも最適です。
調理に適している理由
熾火になる前でも調理することは可能ですが、炎が勢いよく上がる、煙がたくさん出るなど、不都合なことも多いです。
煙たくて料理どころではなくなってしまったり、煙の臭いが食材に移ったりする可能性もあります。
また、焚き火はガスバーナーとは違って火力も安定しにくいです。食材に炎があたるので周りが焦げてしまっても、内側までは火が通っていないこともあります。
一方、熾火を使った調理は煙が出ないので煙の臭いが食材についてしまう心配もありません。表面だけ焼けることもなく、遠赤外線効果によって内側までしっかりと焼けるのもメリットです。薪や炭との距離が近ければ強火となり、離せば弱火となるので火加減も調節しやすいです。
熾火に適した薪を選ぼう
熾火の状態を目指すなら、適した薪を選ぶ必要があります。薪を選ぶ時は、しっかりと乾燥したものを選ぶようにしましょう。乾燥していない薪を選んでしまうと、火がつきにくくなるだけではなく火力も上がりにくくなります。煙も多くなるので、調理をしたい場合に不便です。
針葉樹や広葉樹など薪自体にも種類があるので、特徴を知った上で購入するようにしましょう。
スギやヒノキ、カラマツなどの針葉樹は、火がつきやすくてよく燃えるため、火が安定するまで燃やしたり、火が弱くなった時に追加で投入したりします。
ナラやサクラ、シデ、ホウ、ケヤキといった広葉樹は、火持ちが良いので長く焚き火を楽しめますが、火のつきやすさは針葉樹の方が勝っているので組み合わせて使うケースが多いです。
熾火の作り方
熾火の作り方を知りたいという人もいるでしょう。続いては、作り方を解説していきます。
薪を組む
まずは熾火を作るための薪を組んでいきます。針葉樹と広葉樹を混ぜると双方の特性を活かした相乗効果が得られるのでおすすめです。
着火する
薪を組んだら、着火剤や新聞紙を置いて火をつけましょう。薪だけだと燃えにくい場合があるので、燃えやすい新聞紙などを一緒に燃やすようにすると素早く着火できます。
薪や炭の中心が赤くなるまで待つ
火がついたらしばらく待ちます。1時間ほど経過すると、炎が弱くなり熾火へと変化していきます。薪や炭の中心部分が赤くなるまで燃焼させる必要があるため、火が弱くなったら薪を追加してください。
火が弱くなったら薪を追加する
熾火の火力を調整したい時は、薪の量でコントロールします。火が弱くなってきたと感じたら、薪を追加しましょう。薪を1ヶ所に集めることも火力を強める方法の1つなので、燃やせる薪の数が減ってきたら試してみてください。
熾火に適した薪10選
薪には色々な種類があります。熾火にはどのような薪が適しているのかみていきましょう。
針葉樹
針葉樹は燃えやすいので火を熾す際に重宝します。そんな針葉樹の薪の中で熾火におすすめの商品は以下の通りです。
LOGOS(ロゴス) 薪3kg
LOGOS(ロゴス)の薪3kgは、使い切りやすい量になっているのでソロキャンプにも適しています。「キャンプ場で販売されている薪だと多くて使いきれない」という方におすすめです。スギやヒノキが主な材料となっているため、燃えやすい薪を探している場合はぴったりです。
燃焼時に異臭がすることもないので、快適に使えます。小型のウッドストーブで使う薪を探している人にも最適です。
柳沢林業 薪 針葉樹ミックス
柳沢林業では、ヒノキやスギをミックスした薪を販売しています。スギは火がつくのも早く、火力も強いのが特徴です。また、スギは柔らかい木材なので割りやすいというメリットもあります。
火熾しに時間をかけたくないのであれば、スギが含まれている柳沢林業の針葉樹ミックスはおすすめの商品です。熾火にするにはまず火を熾さなければいけないので、針葉樹も用意しておいて損はありません。
meyamaki(メヤマキ) フェザー加工 調理に最適ミニマキ 針葉樹
meyamaki(メヤマキ)が販売している針葉樹の薪は、フェザー加工が施されています。火力が強くなる針葉樹なので、調理にも最適です。内容量はおよそ3kgで、ソロキャンプでも使いきれる量になっています。
針葉樹は、ナイフを使った薪割り(バトニング)やフェザースティック作り(フェザリング)にも適しています。焚き付け用の使用はもちろんですが、少しでも早く着火させたい場合にもおすすめです。
鈴友林業 スギ・ヒノキ小割薪
鈴友林業では、焚き付け用として使える商品を販売しています。使いやすいサイズにカットされていて、焚き火の最初の段階をスムーズに進められます。早く燃焼させたい場合におすすめの商品です。
また、段ボール入り焚き付け(薄くそげた木片を詰めたもの)も販売しています。
八ヶ岳通販 針葉樹の薪
八ヶ岳通販で取り扱っている針葉樹の薪は焚き付け用の細い木材も付属している商品で、ソロキャンプや薪ストーブにもおすすめです。広葉樹と比べると火持ちが良くないため、熾火にするなら広葉樹と混ぜて使うようにしましょう。
八ヶ岳通販で販売している薪は、天日干しで十分に乾燥させたものとなっています。水分含有率が少ないため、薪として使うのに最適です。
モリノカケラ(齋藤木材工業) カラマツ薪
モリノカケラの薪は、建築用集成材を作る際に使われる「脱脂乾燥技術」を6日間行なって、松ヤニを抑えています。
木の外側の部分を使っているため密度が高く、他の針葉樹に比べると燃焼時間が格段に長いので、焚き火や薪ストーブにはうってつけ。
また、自然乾燥させた薪と違って、保管しておいても虫が少ないのも嬉しいポイントです。
広葉樹
燃焼時間が長い広葉樹の薪も用意しておくと、熾火を作りやすくなります。広葉樹の薪でおすすめの商品もみていきましょう。
meyamaki(メヤマキ)ソロ専用ミニマキ 広葉樹薪
meyamaki(メヤマキ)のソロ専用ミニマキ 広葉樹薪は、ソロキャンプで使うミニ焚き火台専用の小さくて使いやすい薪です。白神山地の自然によって育まれた木々を丁寧に加工してあります。
内容量は5kgです。ソロキャンプで使われることが多いミニ焚き火台なら、4時間~5時間ほど持ちます。火が長持ちするので、熾火にしたい際に適しています。
FIRE WOOD(ファイアーウッド) 薪5kg
FIRE WOOD(ファイアーウッド)の薪は、産業廃棄物として処分される予定の木材を薪のサイズにカットして再利用しています。形は不揃いなものもありますが、しっかりと乾燥されているので薪としての性能は申し分ありません。ホワイトオークやウォールナット、アメリカンチェリーといった広葉樹を使用しています。
FIRE WOOD(ファイアーウッド) 薪5kg(広葉樹9割・針葉樹1割)
FIRE WOOD(ファイアーウッド)では、広葉樹と針葉樹を混ぜた薪も販売しています。こちらも先ほど紹介した薪と同じく、しっかりと乾燥されているので薪として問題なく利用できます。
鈴友林業 広葉樹薪
鈴友林業の広葉樹薪は、シデやアオハダ、ヤマナシ、オノオレ、カエデなど重めの広葉樹を使用して作られています。クリなどの突然爆ぜてしまう木、ホオノキなどの軽い木、ケヤキなど臭いが強い木は除かれています。コナラのような使い心地です。
熾火を作ってキャンプ調理を満喫しよう
熾火はキャンプ料理を楽しむ際に利用できます。炎が上がっている時よりも火力が安定するため、より美味しく安全に料理を作れるようになります。
熾火を作るには、針葉樹と広葉樹の薪を組み合わせるのがおすすめなので、今回紹介した商品もぜひ参考にしてみてください。