投稿日:2021年12月16日 | 最終更新日:2021年12月24日
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日本全国のキャンプ場や野営地の多くは直火禁止のルールを設けています。
そのため、焚き火台を使用して焚き火を楽しむ方が多い思います。
ただ、焚き火台と一緒に焚き火シートも使っていますでしょうか?
先日、TAKIBIが行ったアンケートでは、およそ6割近くの人が焚き火シートを使っていないという、衝撃のデータが出ました。
アンケート記事はこちら!
アウトドアに最低限のマナーを!およそ8割の人が焚き火マナーの悪さを目撃!
「およそ6割の人が使ってないんだったら、焚き火シートを使わなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、焚き火シートを使用しないと、地面や芝生が焦げてしまって景観が損なわれたり、炭の不始末によって自然環境に悪影響を与えてしまいます。焚き火シートを使わなければ、最悪の場合、山火事の原因にも…。
そこで!今回はTAKIBIが焚き火シートを使う重要性をお伝えするとともに、焚き火シートの選び方やおすすめのアイテムまで徹底して解説します!
これを読めば焚き火シートの重要性が見えてきますよ!
そもそも、焚き火シートってなんで必要?
まずは、なんで焚き火シートが必要なのか?3つのポイントに分けて解説します!
①芝生や地面へのダメージを防ぐため
焚き火の温度は1,000℃近くまで達します。
そのような高温状態にある焚き火台と地面の距離は、10数センチしか離れていません。焚き火台から発せられる輻射熱により、当然のことながら地面や芝生にダメージを与えてしまいます。
②火事防止
焚き火をしていると、「パチっ」と爆ぜることがあります。
その際に飛んだ火の粉が、地面に落ちている葉っぱに引火して火事に…なんてリスクも。
焚き火シートを敷いていれば、飛んだ火の粉が地面に触れないため、結果的に火事の防止につながります。
③片付けが楽になる
焚き火後は炭や灰が出ます。焚き火シートを敷いていれば、そのまま灰を捨てることができるため、片付けが非常に楽になります。
完全に燃焼した灰は自然に還りますが、炭は炭素の塊なので土に還ることは絶対にありません。
放置すれば自然破壊につながるため、焚き火シートを敷いて灰や炭を地面に残すことがないようにしましょう。
※完全燃焼した灰は自然に還りますが、かといって捨てていいわけでありません。灰捨て場に捨てる、野営なら持ち帰るなどのルールは守りましょう。
焚き火シートを選ぶ上で重要な3点
様々なメーカーから焚き火シートが販売されています。が、正直どれが良いのか?チェックしていますか?
ここでは、焚き火シートを選ぶ際に重視したいポイント3つに絞って解説していきます。
①素材
まずは素材。焚き火シートの素材は大きく分けて3つあります。
・耐炎繊維
厚手の生地。織り方の種類も豊富。生地は柔らかく、折り畳みやすいので扱いやすい。
スパッタシート※として使われることが多い。連続使用温度~300℃程度。
※耐火シート。アーク・ガス溶接などの各溶接作業時に発生する金属粒や火花から保護するために使用される。
・ガラス繊維
文字通り、融けたガラスで作られた繊維。手触りはチクチクするため、シリコンコーティングされたものもあり。
耐火性に優れているが、生地が固いため、少し扱いにくい。比較的安価で購入できる。連続使用温度~1,000℃程度。
・シリカ繊維
1,000℃の高温環境でも、形状を保持しながら使用できる耐熱繊維。最大の特徴はガラス繊維より飛躍的に向上した耐熱性。
ガラス繊維同様、肌ざわりはチクチクする。こちらもシリコンコーティングされたものあり。連続使用温度~1,100℃程度。
②サイズ
焚き火台シートのサイズは、焚き火台の大きさの4倍を目安に選びましょう。
小さすぎると、火の粉や炭・灰を受けることができません。少し風が吹いても大丈夫なように余裕が必要だということを留意しましょう。
焚き火台の平均的なサイズは30~50センチほどなので、「1m×1m」の焚き火シートであれば安心です。
③連続使用温度
焚き火シートは長時間にわたって火の温度影響を受けるため、連続使用温度が重要です。
焚き火の温度は700~800℃近くになるため、連続使用温度が700℃以上の焚き火シートを選ぶようにしましょう。
ガラス繊維、もしくはシリカ繊維でできた焚き火シートを選ぶのがおすすめです。
選び方に+αのポイント
素材そのものの連続使用時間が700℃以上でも、縫製に使われている糸が耐熱仕様でなければ長く愛用できません。
熱によって縫製糸が燃えてしまうと、せっかくの焚き火シートがほつれてしまい、短い期間で買い替え…なんてことも。
そうならないように、縫製糸にも耐熱性の素材が使われているか確認しましょう。
TAKIBIとして焚き火シートを必ず使ってほしい理由
焚き火シートが必ずしも必須ではない、というキャンプ場さんもあります。
しかし、TAKIBIにはどうしても焚き火シートを使ってほしい理由があるんです。
貴重な自然を大切にしたい
キャンプでは、海・山・川といった自然環境下でアクティビティを楽しんだり、ゆったり過ごしたりします。
でも、本当は自然の中で遊ばせてもらっている、使わせてもらっているんです。
他人の家に勝手に入って、今でゴロゴロする人なんて居ないですよね。自然にも礼儀を重んじる必要があります。
礼儀を重んじれば、極力自然にダメージを与えない過ごし方を心がける…。その一つの方法として、焚き火シートを使用するのは当然だと思います。
直火OKのキャンプ場もあるけど少なくなってきている事実
近年少なくなってきている直火OKのキャンプ場。
大きな理由としては「焚き火マナーの悪さ」と言われています。
TAKIBI編集部からキャンプ場への問い合わせの中でも、「焚き火を禁止しているわけじゃないが、やってほしくない」といった声を聞くこともありました。
焚き火は一歩間違えば、火災につながり、自然破壊だけでなく人の命にも関わります。キャンプブームが高まる一方、焚き火への知識や理解が足りず、マナー違反する人が増えているんだなと改めて痛感します。
直火が楽しめる場所を今後も維持していくためにも、「知識」が必要です。
TAKIBIがおすすめする焚き火シート5選
CARBABY 焚き火シート
シリコンコーティングされているので、汚れがつきくく水洗いが可能!
連続使用温度が1500℃と高いため、「焚き火シートで迷ったらこれ!」と自信を持っておすすめできる焚き火シートです。
サイズ展開も豊富にあるので、様々な焚き火台に対応。
素材:ガラス繊維
サイズ:縦98x横61cm
連続使用温度:1500℃
タキトラ焚き火台シート
コスパの良いガラス繊維でできた焚き火シート。
チクチクしないように特殊コーティングされています。アイボリーや白が多い焚き火シートには珍しい「グレーカラー」なので、落ち着いたギアを揃えている方におすすめです!
素材:ガラス繊維
サイズ:縦87×横67cm
連続使用温度:500℃
吉野株式会社 スパッタシート YS2010S-1
溶接・溶断現場で絶大な信頼得ているスパッタシート。
両面ともにシリコンコーティングされているので、汚れても洗いやすく、お手入れが簡単。
断熱性に優れているので、ガラス繊維と組み合わせて使用するのにもおすすめです。
素材:耐炎繊維(難燃シリコン両面加工)
サイズ:縦92×横92cm
連続使用温度:250℃
LOGOS(ロゴス) たき火台シート
横幅が広い焚き火シート。
焦げ付きにくく、断熱性も高い万能タイプです。
素材:ガラス繊維
サイズ:縦80×横130cm
連続使用温度:500℃
MG TRAIL 耐熱シート
カーボンフェルト製の焚き火シート。
小さめなので、ソロ用の焚き火台を使う際にちょうど良いサイズです。
生地が柔らかいため、コンパクトにまとめることができるのも高ポイント!
素材:カーボンフェルト
サイズ:縦45×横45cm
連続使用温度:700℃
焚き火台の相棒!「焚き火シート」を持っていこう!
焚き火台だけでは地面や芝生にダメージを与えてしまいます。焚き火シートを組み合わせて自然に優しい焚き火を楽しみましょう!
焚き火シートの選び方で迷った時は…
・素材はガラス繊維
・サイズは1m×1m
・連続使用温度は700℃以上
上記の条件で焚き火シートを選べば間違いなし!
サイズが足りない場合は焚き火シートを2枚組み合わせるなど工夫しましょう。