投稿日:2021年9月24日 | 最終更新日:2021年10月13日
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キャンプサイトは自然に囲まれているため、夜になると辺りは真っ暗になります。
焚き火の明かりで静かに過ごすのも良いですが、光を用意しておかないと暗くて寂しい印象を感じる方もいるのではないでしょうか。
また、大勢で行くキャンプだと、食事の時は明るくて楽しいパーティのような気分を味わいたいはずです。
そんな時、オイルランタンを持っていくのがおすすめですよ。
今回はキャンプにぜひ持っていきたいオイルランタンについて説明していきます。
オイルランタンの特徴や選ぶ際の注意点、さらに人気商品もご紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。
オイルランタンとは?
オイルランタンは灯油、またはパラフィンオイルを燃やして光るランタンです。ホワイトガソリンを燃料とする「ガソリンランタン」もオイルランタンの一種です。
キャンプに持ち込むだけでオイルランタンならではの素敵な雰囲気を作れるようになっています。まずはオイルランタンの特徴を解説します。
穏やかに揺らめく灯りでキャンプを演出してくれる
灯油やパラフィンオイルが燃料になるオイルランタンは、着火させることで周りを明るくしてくれます。
キャンプサイトを炎の優しい光で明るくするため、使用した際の雰囲気はとても幻想的でリラックスできます。
LEDランタンと比べてしまうと明るさは弱めですが、光には暖かみが感じられるのが特徴です。オレンジ色の柔らかい光はキャンプサイトを程良く照らし、皆で集まってテーブルを囲む食事タイムにも活躍してくれます。
着火は意外と簡単!
灯油や石油が燃料と聞くと「着火が難しそう」「危なそう」といった不安を抱く人も多いです。
しかし、オイルランタンの着火方法は意外と簡単で、燃料を入れて芯に着火させるだけのやり方になるので誰でも安心して利用できます。
スムーズに着火させるには芯の交換や煤(すす)を掃除することが大切です。こうしたメンテナンスの必要性は出てくるものの、使用するたびにどんどん愛着が沸いていくのがオイルランタンの魅力でもあります。
冬でも安心して使える
オイルランタン本体にはパイプが通っています。
このパイプは、ランタン上部に空いている穴から取り込んだ新鮮な空気がバーナー部分に流れるようになっています。そのため、ランタン内部では空気の対流が起こるため、炎がスムーズに燃焼するようになっています。
こうしたオイルランタンは「ハリケーンランタン」と呼ばれており、外気温が低くてもしっかりと燃焼してくれる特徴を持っています。
また、オイルランタンは高い防風性を有していることも特徴の一つです。ハリケーンの中でも消えないことが名前の由来になっています。
オイルは比較的手に入りやすい
オイルランタンで使用する灯油やパラフィンオイルは比較的簡単に手に入ります。
灯油に関してはガソリンスタンドで購入したものを使えば良いですし、パラフィンオイルはオイルランタンに必要なアイテムなので、アウトドア専門店に行けば手に入ります。
灯油は独特の臭いがあったり燃焼時に煤が発生したりするなどの欠点があるもの、販売価格が安いためランニングコストを抑えられます。
一方でパラフィンオイルは灯油の10倍ほどの価格になってしまいます。
ただし、高い代わりに煤がほとんど発生せず手入れが簡単だったり、不揮発性で引火点が95℃と高く、こぼしてしまっても引火する可能性が低く安全性が高かったり、初心者にも取り扱いがしやすくなっています。
オイルランタンの種類
オイルランタンには「加圧式」と「非加圧式」の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。どのような特徴があり、どう選べば良いのかご紹介します。
加圧式の特徴
加圧式のオイルランタンは燃料タンクに圧力をかけて、灯油をガス状にして燃焼させるタイプをいいます。メインランタンとして活躍できるほどの大光量が特徴です。
点火の直前に光源(マントル)部分を空焼きしたり、灯油と空気を混ぜ合わせるポンピングを行うなど、着火手順が少し面倒であるのがデメリットとして挙げられています。
着火方法に手間がかかりますが大きくて明るい光量は、キャンプサイトでもメインライトとして使用することが可能です。明るいキャンプサイトで夜も安心して過ごしたいという方には加圧式がおすすめです。
また、加圧式にはホワイトガソリンを燃料とする「ガソリンランタン」もあります。
非加圧式の特徴
非加圧式は、先ほどでもご紹介してきたハリケーンランタンとも呼ばれるランタンです。
加圧式のように面倒な着火手順は必要なく、アルコールランプのようにオイルが芯を上がっていき、炎口の上の部分で燃焼するという仕組みで着火するようになっています。
ハリケーンのような強風にも耐える特性がありますが、加圧式よりも明るさは劣ります。それでも穏やかな光である分、燃費が良い点や扱いも簡単である点は魅力的です。
使いたい場所に合わせて選ぼう
加圧式と非加圧式の大きな違いは光の大きさではありますが、オイルランタンを使う場所によっては加圧式・非加圧式が向かない時もあります。
例えば食卓や就寝時など、光を弱くしてキャンプサイトをムーディーに彩りたい場合には、加圧式は調整がしにくく使いづらいです。
また、明るい雰囲気に仕上げたい、暗いログハウスを明るくしたいなどといった場合には、非加圧式の光では物足りないでしょう。オイルランタンの種類は使いたい場所によっても最適なものが変わってくることを覚えておくとよいです。
オイルランタンを選ぶ時にチェックしたい3つのポイント
オイルランタンを選ぶ際には種類だけではなく、これからご紹介していく3つのポイントも重視しましょう。
3つのポイントを踏まえた上で、オイルランタンを購入してみてください。
燃焼時間
オイルランタンは基本的にタンクの容量が大きければ大きいほど燃焼時間も長くなります。比較的小さな340mlでは20時間ほど燃焼するため、1泊の場合にはこちらで十分です。500mlでは約24時間、930mlで約25~27時間ほどで、大きいサイズは長い燃焼時間となり連泊でも安心です。
また、タンクの容量が大きいと明るさも比例して大きくなるように作られています。
燃焼時間や明るさにこだわる方は、大きめのオイルランタンを選ぶようにしてください。
芯の幅
オイルランタンの芯には様々な種類があり、それぞれ幅が異なっています。
芯の幅の違いによって光り方が劇的に変化するというわけではありませんが、キャンプサイトの雰囲気を重視するなら芯の幅にも注目しておくのがおすすめです。
最も一般的な芯の幅は、21mmの平芯7分芯です。電球に換算すると約15Wほどの明るさになります。これは読書灯と同じくらいの明るさで、テント外で使用しても十分な明るさを感じられます。
平芯には他にも6mmの2分芯から33mmの11分芯まであります。芯の幅によっても明るさが変わってくるので、キャンプサイトをどれくらいの明るさにしたいかで選んでみましょう。
デザイン
オイルランタンはデザインの幅も広いことで有名です。
パイプを有したハリケーンランタンは独特の形であるほか、香水ボトルのようなエレガントな形のもの、イエローやレッドなどポップなカラーが特徴的なもの、アルミ缶にそっくりなものなど、選ぶデザイン次第で様々なキャンプを演出できます。
また、オイルランタンには亜鉛メッキやブリキ、アイアンなど素材も豊富です。
形が似ていても素材の違いで雰囲気も変わってくるので、ぜひデザイン性にも注目してみることをおすすめします。
キャンプに持っていきたくなる!人気のオイルランタン
オイルランタンを選ぶ際のポイントは複数ありますが、そもそもどんなメーカーから販売されているのか知らない方も多いです。そこで、愛用しているキャンパーも多い人気のオイルランタンを紹介していきます。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)CS オイルランタン
CAPTAIN STAGのCS オイルランタンは同ブランドの定番になっている商品です。
ランタン本体は鉄で作られているのですが、銅メッキが施されています。アンティークな見た目はキャンプの雰囲気をおしゃれにグレードアップさせてくれます。
光量は300mlなので、広い場所を照らすには少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、炎の揺らめきで癒されたい人にはおすすめです。
また、点火時にグローブを持ち上げるための動作であるシリンダーハンドルの回転もかなり滑らかです。着火もスムーズでキャンプ初心者にピッタリなアイテムになります。
DIETZ(デイツ) ハリケーンランタン
DIETZのハリケーンランタンはオイルランタンの中でもかなり有名な存在です。
特徴なのは黒と金のカラーリングで仕上がったクラシカルな見た目です。レトロな雰囲気を演出したいキャンパーにとっては大変ピッタリなアイテムになってくれます。
そんなDIETZのハリケーンランタンは、使用できるオイルがパラフィンオイルのみです。パラフィンオイルには虫除け効果があるものも販売されています。
光による雰囲気作りだけではなく、機能的にもしっかりとした効果を得たい方におすすめです。
フュアーハンド ハリケーンランタン
フュアーハンドのハリケーンランタンは、これまでの鋼板とスズメッキの素材からハイテク素材の鋼板へ移行したことで、サビに強く高耐久性が魅力のアイテムになりました。
こちらは風速80mでも消えない特殊構造を有し、さらに耐熱ガラスの風防や非加圧式によって熱の発生量を抑えて無音になることから、軍隊でも採用されています。
キャンプの時はもちろんですが、耐久性の高さや雨風に強いことから災害時にも安心できるランタンです。デザインもオシャレなのでぜひキャンプサイトに取り入れてみてください。
Coleman(コールマン) ワンマントルランタン
Colemanの定番アイテムとされているのがワンマントルランタンです。
こちらはColeman専用のホワイトガソリンを使用して光を灯します。
ランプの販売から始まったアウトドアブランドだけに、同商品とホワイトガソリンによって作られる明るさは文句なしの優れものです。暗いキャンプサイトを明るく灯してくれます。
また、ワンマントルランタンは冬場でも明るさが安定しているのが特徴です。暖かい時期だけではなく厳しい冬にもキャンプに行く方にはおすすめのランタンとなっています。
※本記事では、ガソリンを燃料とする「ガソリンランタン」もオイルランタンの一種として紹介しております。
Holmegaard(ホルムガード) オイルランタン
Holmegaardのオイルランタンは、その素敵なデザイン性に心奪われる人も多いです。
吹きガラスに本革のストラップとステンレスを組み合わせたランタンは、2015年にドイツデザイン賞も獲得しています。
これまでのオイルランタンの概念を一新させたデザイン性は、キャンプサイトのみならず自宅の玄関や庭に置いても素敵な雰囲気を作り出してくれます。
気になる光量はやや控えめになるもの、上品で落ち着きのある灯りはキャンプで癒しのひと時を与えてくれます。
食事後のゆったりしたい時間や就寝前の静かなひと時を過ごす際に最適です。
ムラエ アンティークオイルランプ
オイルランプ専門ブランドのムラエでは、アンティークオイルランプが人気を集めています。こちらは中世ヨーロッパの雰囲気を演出してくれるランタンです。上品なキャンプサイトにしたい方にはうってつけのアイテムです。
ムラエから販売されているカラー付きオイルやフレグランス付きオイルを使用すれば、よりムーディな雰囲気に仕上がります。
オイルのラインナップには防虫ハーブを使用したものもあるので、食事の際に虫が寄り付きにくく安心して使用できます。
E.Thomas & Williams Ltd マイナーズランプ
E.Thomas & Williams Ltdは元々炭鉱で使用していたマイナーズランプを1860年代から作り続けている会社です。
そんな老舗が作るマイナーズランプは金属部分がすべて真鍮で作られており、高級感のあるデザインが人気の逸品です。
真鍮だとサビが発生しても磨けば問題ありませんし、何より経年劣化まで楽しめるので長く愛用したい方に向いています。
ただし、マイナーズランプは煤を掃除するのが非常に大変です。そのため、煤がより出やすい灯油よりもパラフィンオイルを使用しましょう。
カメヤマキャンドル オイルランタン
カメヤマキャンドルのオイルランタンは、デザインがシンプルでどんなキャンプサイトにも適しています。注目すべきポイントは明るさと本体重量が軽いところです。
明るさは調整でき、最大まで光量を上げると炎が大きくなって揺らめくので、見ているだけでも癒されます。
340gの軽量サイズで持ち運びもしやすく、他のキャンプ用品で荷物が多くなっても安心です。
キャンプを演出するオイルランタンの人気商品&選び方まとめ
今回はキャンプの夜を素敵に演出してくれるオイルランタンをご紹介してきました。
オイルランタンが作り出す雰囲気に魅了される人は多く、一度使い始めたらキャンプには欠かせないアイテムの一つになります。
どんなオイルランタンを購入すべきか迷っている方は、着火方法の違いやデザインの違いなどで比較してみましょう。種類はたくさんあるので、どんなキャンプ生活をしたいかによって選ぶべきランタンが見えてくるはずです。最後にご紹介してきたオイルランタンはどれも素敵なものばかりなので、ぜひ選ぶ際にご参考ください。