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皆さんは普段キャンプでどのような料理を作っていますか?
最近では、各メーカーから様々な種類の調理器具が多数販売されています。そのため、以前と比べると作れる料理のレパートリーの幅が劇的に広がったのではないでしょうか?
中でも注目を集めているのが燻製料理です。そこで今回は、キャンプをより楽しむためにおすすめの燻製についてご紹介します。
キャンプでも楽しい!燻製とは
「燻製」と聞くと、手の込んだ料理というイメージがあり、難しいのではないかと感じる方も少なくありません。
では、具体的にはどのような料理なのでしょうか?
「燻製」とは肉や魚、チーズなどの食材を燻煙材で燻して煙を当てる調理法のことを言います。食べたことがある方はご存じかもしれませんが、燻した食材を口にするとまず独特な煙の香りが広がります。
この調理法は、もともと殺菌効果による長期保存が目的とされていました。
最近では食材に香りづけをして楽しむことを目的に、燻製料理を作るようになりました。
しかし、自宅で燻製料理を作ろうと思うと、調理の際に発生するニオイや煙が気になってしまいます。実際、周囲にも届きやすいので、自宅で行うのはなかなか難しいです
よね。
どうすれば気軽に燻製を楽しめるでしょうか?そんな方におすすめなのがキャンプで作る燻製です。
自宅とは違い、野外にあるキャンプ場で調理ができるため、周囲を気にせずに燻製料理を楽しめます。ニオイや煙も全て外へと逃げてくれるので、自宅で行うよりもおすすめです。
では、燻製には一体どのような種類があるのでしょうか?
燻製の種類
燻すことで独特な風味や香りを付ける燻製には、「冷燻」「温燻」「熱燻」の3つの種類があります。ここでは、それぞれがどのような調理法なのか、仕上がりはどうなるのかについてご紹介します。
冷燻
15~30℃の低温の煙でじっくり食材を燻製する方法です。主に、ハムやサーモンなどを調理する際に使われています。
この温度を上回らないように、外気温にも気を配って行わなければいけません。そのため、日本では気温が低い冬に行うと良いでしょう。
また、気温だけではなく、湿度にも気を付けながら食材を管理しなければいけないため、初心者の方には少し難しい燻製法です。しかし、水分はほとんど残らないため、その分保存期間が長くなるというメリットがあります。
温燻
30~80℃で作る最もスタンダードな燻製法です。水分は半分ほど残るため、仕上がりは柔らかく、食べやすいです。主に、チーズや半熟玉子、ソーセージなどに適しています。
あまり熱を加えたくない食材であれば、温燻法で調理をするのがおすすめです。
熱燻
80℃以上の高温で、数十分~1時間と短時間で燻していきます。中までしっかり火を通すので、肉や魚などの食材を燻製するのに向いています。熱燻は水分があまり抜けないので、長期保存することはできません。
しかし、その代わりジューシーな味わいを堪能できます。肉や魚などの生ものにも適していますが、ベーコンやナッツなどの食材にもおすすめの燻製法です。
燻製の工程
設定する温度によって全く異なる味を楽しめることが分かりました。キャンプをより楽しむために、燻製の工程を覚えておくと便利です。
塩漬け
まず一番初めに、食材を塩漬けにします。これは、素材のうま味を凝縮させ、保存性を高めるためには欠かせない重要な工程です。塩漬けは、塩をすり込む「ふり塩法」と、塩水に漬ける「たて塩法」の2種類があります。
乾燥
塩漬けの後、食材の表面についている塩を洗い流す塩抜きを行います。
その後、乾燥の工程に入ります。といっても特に何をするわけでもなく、風を当てて自然乾燥させます。長期保存をしたい場合は、必ずしっかりと乾燥させてください。
保存食にとって水分は最大の天敵であるため、この工程を怠ってしまうと腐敗しやすくなってしまいます。
食材が腐敗する主な原因は、水分によるものです。また、表面に水分が残っていると、燻した際の煙と反応し、苦みと酸味が強くなって風味が落ちてしまうので注意しましょう。
燻製
ここまでくると、ようやく食材を燻製させる工程へ入ります。表面が十分に乾燥していることを確認して、スモークチップやスモークウッドを使って燻していきます。キャンプで燻製をするのであれば、温燻か熱燻がおすすめです。
乾燥
じっくり時間をかけて燻製させた後、もう一度乾燥させます。スモークチップやスモークウッドを取り除き、出来上がった食材を十分な時間寝かせます。この際、乾燥させる時間は最低でも30~1時間設けるようにしてください。
キャンプで燻製する際は早い段階で燻し、乾燥をしている間に他の調理をすると効率良く料理が完成します。
燻製に必要なアイテム
基本的な作り方が分かったところで、次はどのようなアイテムが必要なのか気になりますよね?ここでは、キャンプで本格的な燻製を楽しむために欠かせないアイテムについてご紹介します。
燻製器
食材を煙で燻すのに必要な燻製器は、ステンレス製や段ボール素材、ダッチオーブンを使用するなど、様々な種類・方法があります。
種類や方法は、それぞれの好みや使用する食材に合わせて選んでも構いませんが、必ず煙が逃げずにしっかりと燻製できるものを選んでください。また、使用する環境に応じて選ぶことも非常に重要です。
スモークウッド
スモークウッドとは、粉状にした木を固めたものを言います。火をつけると熱源となり、食材を燻してくれます。
最大の特徴は、一度火をつけると煙が出続けるという点です。温燻の調理に向いています。
スモークチップ
直接着火して使用するものではなく、金属製の皿や鍋の底に置いた状態で、下から火で炙ることによって、煙を発生させます。スモークチップは、火力が強すぎると燃え上ってしまう可能性があり、一度火が消えてしまうと煙も消えてしまうので注意が必要です。
このように、自分の手で火加減の調整ができるため、短時間で大量の煙を出すことも可能です。そのため、短時間で食材を燻す熱燻とは相性がピッタリです。
バーナー・カセットコンロ
燻煙材に着火する際に必要となります。
スモークチップは簡単に着火できますが、スモークウッドは少しコツがいります。
スモークウッドの着火方法は、ウッドの端を黒く焦がしてから本格的に火をつけます。焦がした面積によって発生する煙の量が変わるので、初めから広く焦がすのではなく、徐々にその範囲を広げていきます。
しっかりと燃やしたいのであれば、着火前にスモークウッドをほぐしておいてください。しかし、スモークウッドは着火しづらいので、火力が強いバーナーやカセットコンロを使うと、より早く着火できます。
おすすめの燻製器5選
調理の工程で主役と言っても過言ではない燻製器ですが、色々な種類があるので、一体どのようなものを使えばいいか分からないですよね。そこで、ここでは、様々なメーカーが販売しているおすすめの燻製器についてご紹介します。
キャメロンズ(Camerons) ミニスモーカー
アメリカのコロラド州に本社を置くCamerons Productsの『ミニスモーカー』は、手軽に燻製料理を楽しめることから、世界中で愛されているアイテムです。
ガス・炭火・オーブン・IHとマルチに対応しているため、キャンプだけではなく、普段使いとしても活躍してくれます。コンパクトで扱いが簡単なので、初心者の方も挑戦しやすいです。熱燻メインで作ることを考えている方におすすめのアイテムです。
コールマン(Coleman) スモーカー コンパクトスモーカー
見た目のデザインも魅力的なこのアイテムは、コンパクトでありながらも2段に分けて使用できる優れものです。
蓋を開けると、想像以上に内部は広々しているので、一度に多くの食材を燻したい方におすすめです。素材にはステンレスを使用しており、軽量で手入れもしやすくなっています。
省スペースで燻製を楽しみたい方は、ぜひコールマンのコンパクトスモーカーを手に取ってみてはいかがでしょうか?
ソト(SOTO) いぶし処 お手軽香房
正面のドアはフルオープンになるので、非常に使い勝手が良いです。折り畳みになっているため、使わない時はコンパクトに折り畳めます。コストパフォーマンスに優れているため、初心者の方でも気軽に始められます。
サイズは大きめなので、大人数でキャンプをする際は、活躍してくれること間違いなしです。
ホンマ製作所 燻製 スモーカー スモークシェフ
このアイテムは金物で有名な新潟県発のメーカー「ホンマ製作所」が手掛けています。ガルバリウム鋼板製の本格的な見た目が魅力『スモークシェフ』は、上段と下段に分かれているので、様々な食材を燻製できます。
マルカ(Maruka) くんせい器 スモーくんDX
持ち運びが便利な持ち手がついているので、キャンプなどの移動が多いシーンでも活躍してくれます。セット内容を見てみると、丸形網とフックをかけられる変形網が入っていることが分かります。2つの網が入っていることで、種類の違う食材を同時に調理することが可能です。
付属のスモークチップで作ることもできますが、カセットコンロにも対応しています。
キャンプで燻製作りのおすすめまとめ
今回は、キャンプをより楽しむためにおすすめの燻製についてご紹介しました。
煙で燻して作る燻製料理が気になっている方も多いと思いますが、調理の際には独特な強いニオイや大量の煙が発生するため、なかなか自宅では気軽に作れません。
しかし、キャンプ場のように開けた土地であれば周囲に迷惑をかけることなく思う存分楽しめます。
今後、キャンプに行く予定がある方は、今回ご紹介したおすすめの燻製器や食材を揃えて、燻製料理を味わってみてはいかがでしょうか?