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春先や秋頃になってくると肌寒さを感じてしまうものです。
厳冬期ほどではないものの、キャンプ時にはしっかりと防寒対策をしておく必要があります。
冷え込む時期にキャンプを行うなら、防寒対策としてブランケットを持ち込んでみましょう。ブランケットと一口に言っても様々な種類があります。そこで今回はブランケットを選ぶ際のポイントやキャンプに持ち込みたくなるおすすめアイテムをご紹介しましょう。
ブランケットを選ぶ前に…機能性に注目！
キャンプに持ち込むブランケットを選ぶなら、まずは機能性に注目してみてください。
ブランケットはついデザインだけを意識してしまいがちです。もちろん、デザインも大切ですがキャンプで使うことを考えた機能が備わっていると、使い勝手が良くなります。
収納性
ブランケットは毛布より小さいですが、比較的大きさのあるアイテムです。そのため、収納性に欠けるブランケットだと重くてかさばってしまう場合があります。キャンプに持っていくブランケットはなるべく軽量で小さく収納しやすいアイテムを選びましょう。
防寒性
肌寒い時にブランケットを使用するので、冷たい冷気から体を守ってくれる性能を備えていた方が良いです。防寒性が高いブランケットを羽織れば外気に触れにくくなり、温まりやすくなります。
保温性
防寒性と保温性は似ている機能ですが、実際には目的が異なります。
防寒性は外気に触れにくくするための機能で、保温性は熱を逃がさないための機能です。せっかく温まった熱が逃げないように、ブランケットを選ぶ際には保温性にも注目してみましょう。
目的に合わせて「素材」も変えてみよう
ブランケットの特徴は素材によって大きく違ってきます。ブランケットを選ぶ際には各素材の特性を把握しておくと、自身の目的や使い方に合う最適なブランケットを選ぶことができます。
ポリエステル
ポリエステルは樹脂と石油を合わせて作られた合成繊維です。他の素材に比べて強度が高く、形状記憶性も持ち合わせていることから、よく洋服にも利用されています。ブランケットにポリエステルが含まれていれば、折り畳んだ時にシワができにくくなります。
また、ポリエステル自体が軽量なのでキャンプの際にも持ち運びしやすいです。
吸湿性・吸水性は低いものの、速乾性に優れているため、万が一ブランケットの上に何かこぼしたり、雨が突然降ったりした場合でも素早く乾いてくれます。
ただし、静電気が発生しやすい点には注意が必要です。特にブランケットが活躍する秋から冬にかけては空気中の湿度が低いため、静電気はより発生しやすい状態になります。
フリース
フリースはポリエステルを活用し、起毛させた生地になります。ポリエステルの強みでもある形状記憶性や軽量性、速乾性はそのままに、起毛素材にすることで保温性がプラスされています。生地を起毛させると繊維と繊維の間に空気が入り込むため、中の熱を逃がしにくくなるのです。
また、滑らかな質感で肌触りも良く、いつも身につけておきたくなるような素材感です。ポリエステルと同じく、手頃な価格で手に入りやすいことも魅力の1つになります。
フリースのブランケットを選ぶ際に気を付けたい点は、風を通しやすい部分です。フリースは基本的に風を通してしまう生地なので、風が強い日にブランケットを羽織っても保温性は低下してしまいます。このデメリットを解消するためには、内側に風を通しにくいナイロン素材が使われたブランケットを選んでみましょう。
アクリル
ポリエステルやナイロンと同じく合成繊維であるアクリルは、柔らかく弾力性に優れている点が特徴的な素材です。見た目はウールと似ていますが、ウール特有のチクチクとした肌触りがなく、敏感肌の人も安心して使用できます。
アクリルも比較的シワになりにくく、保温性に優れています。アクリルのブランケットに包まれば熱を逃がさず、しっかりと温まることができますよ。また、他の合成繊維よりもデザイン性が高く、色・柄のバリエーションが多いので自分好みのブランケットを見つけられます。
アクリルで作られたブランケットの注意点は、摩擦による毛玉ができやすいという点です。洗濯をする際は必ず洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。また、ポリエステルと同様静電気が発生しやすいという特徴もあります。
ウール
天然素材である羊毛から作られたウールは、他の素材に比べて保温性の高さが魅力的です。寒い冬キャンプでも存分に活躍してくれるでしょう。
さらにウールは吸湿性にも優れており、吸い込んだ水分を逃がさない性質を持ちます。例えば暖房が効いてきて汗をかいても、さらりと羽織れる特徴があるのです。吸湿性が優れていながら水を弾きやすい効果もあるため、ウールのブランケットの上に水をこぼしてもすぐに拭き取れば問題ありません。
注意点として、ウールは縮みやすいことが挙げられます。天然素材であるウールは、洗い方を間違えてしまうと繊維自体が縮み、ウールの持つ風合いまで失ってしまいます。そのため、他の素材よりもお手入れ方法に気を付けなくてはなりません。
コットン
コットンは糸の太さや織り方などによっても特徴が変わってくる素材です。どのコットン素材でも見られる特徴は、柔らかい肌触りであることと、吸水性や通気性に優れていることが挙げられます。冷え込む時期にも使えますが、1年を通して使う場合におすすめです。
軽量かつコンパクトで持ち運びしやすい点や、他の天然素材に比べると手頃な価格で手に入りやすい点もコットンの魅力と言えます。
また、他の素材よりも耐熱性が高く、焚き火の前で使っても燃えにくい特徴があります。キャンプ時に焚き火をする頻度が多い人はコットンのブランケットがおすすめ。
※焚き火をする際は適度に距離をとって楽しむようにしましょう。
コットンもウールと同様に繊維が縮みやすく、さらにシワができやすい素材です。耐候性もそれほど高くないため、紫外線に長く当たっていると劣化が進み、強度が落ちてしまう恐れがあります。
キャンプに持っていきたい！おすすめブランケット6選
ブランケットの機能や素材の特徴が分かったところで、実際にキャンプへ持っていきたくなるおすすめのブランケットを6つご紹介していきます。
Coleman（コールマン） アウトドアリバーシブルブランケット
コールマンのアウトドアリバーシブルブランケットは、表と裏で素材が異なるタイプのブランケットです。
表の柄はフリース素材、裏の無地はコットンキャンバス素材が使われています。保温性に優れており冷え込む時期のキャンプにもピッタリなアイテムです。
コットンキャンバス素材は難燃素材なので火の粉が飛んできても安心です。サイズは165×100cmとかなり大きめなので、毛布のような使い方もできます。その分1.4kgでずっしりとした重さがあります。
比較的重さはあるものの、コーナー部分にハンドル収納ポケットが付いています。片付ける時は折りたたんで収納でき、ハンドルを持ってバッグのように持ち運びできるようになっています。
COCOON（コクーン） インセクトシールド サファリ トラベルブランケット
「インセクトシールド サファリ トラベルブランケット」はサイズが180×140cmと大きめでありながら、重量は320gと非常に軽く持ち運びに便利なブランケットです。
素材には「インセクトシールドテクノロジー」と呼ばれる繊維が使われており、虫を寄せ付けない効果も期待できます。この効果は70回以上洗濯しても持続するため、長く愛用していけるでしょう。
収納ホルダーがセットになっているため、持ち運びにも便利なアイテムとなっています。ドライ性能も高く、1年を通して快適に使いたい方向けのブランケットです。
LOGOS（ロゴス） フリースラップシュラフ・ホピ
ロゴスのフリースラップシュラフ・ホピは、ブランケットでありながらシュラフとしても使えるアイテムです。
ジッパーが付いているので全開にすればブランケットに、閉じればシュラフになります。しかも、2枚あれば連結させることも可能です。
寝袋のインナーとして使うこともでき、より温かくして寝たい時にも活躍してくれるでしょう。フリース素材を使用しているので丸洗いでき、コンパクトに収納してもシワになりにくい点が特徴的です。
Rumpl（ランプル） パフィーブランケット
華やかでデザイン性の高いブランケットを使いたい時は、ランプルのパフィーブランケットがおすすめです。元々クラウドファンディングで資金調達をスタートしたのですが、一気に注目を集め、現在は人気ブランドとして確立しています。
ランプルのパフィーブランケットはデザインやサイズが豊富でありながら、機能性にも優れている点が特徴的です。ブランケットには珍しいナイロン素材を採用し、抜群の耐久性を誇ります。また、DWRコーティング（耐水性撥水加工）も施されているので撥水性や臭いを防止する効果も期待できます。
SOL スポーツユーティリティブランケット
SOLのスポーツユーティリティブランケットは、ただのブランケットとは異なり、単層ウーブンポリエチレンという素材から作られているブランケットです。特徴は厚さたった0.12mmと極薄でとても軽く、コンパクトな作りになっていること。内面に施された高純度アルミ蒸着加工によって、体から放出される熱を95％反射して逃がさないようにしてくれるので保温性は抜群です。
布素材ではないためシャカシャカとした音や肌触りが気になる方も多いかもしれませんが、ブランケット以外にちょっとしたタープやシート、テントの防水用シートとしても使える万能アイテムなので1枚持っておくと便利です。
ROTHCO（ロスコ） ウールブランケット
ロスコのウールブランケットは、ウールと合成繊維の配合で作られたアイテムです。ウール素材と合成繊維が組み合わさることで耐久性が増し、長く使い続けられます。難燃材も使用されているため、焚き火の近くでも安心して使用できます。
カラーはイタリア軍・スイス軍・オリーブ・グレーの4種類です。渋めの配色で、男性も使いやすいブランケットとなっています。
キャンプで使えるおすすめブランケットまとめ
今回はキャンプで使えるおすすめブランケットと選ぶ際のポイントをご紹介しました。ブランケットは単にひざ掛けとしてだけでなく、テントで寝る時の防寒アイテムにも活用できるなど様々な使い方ができるので1枚持っておくと安心です。
ぜひ今回ご紹介したブランケットから、目的や使い方、素材が合うものを選び、実際のキャンプへ持っていきましょう。
