投稿日:2021年3月13日 | 最終更新日:2021年8月18日
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これから温かくなり、キャンプを始めやすい時期を迎えます。
「家族でファミリーキャンプに出かけたい!又は、始めたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、「キャンプ行きたいけれど妻が乗り気ではない」「いまいちファミリーキャンプに理解を示してくれない」というお悩みも聞こえてきます。
実は、私も「キャンプ嫌い」の妻でした。
その理由は、「虫が嫌、暑いのも寒いのも嫌、なんでわざわざ家財道具一式持って不便な屋外で生活するのか謎。」というもの。
それが今となっては、時間を見つけて、ファミリーキャンプだけでなく、ソロキャンプに行くほどキャンプにハマっています。
そうなるまでに何があったのか?
今回は、私の夫が無意識に、そして意識的にキャンプ嫌いの妻を味方にしていった攻略法を、私の体験談と視点を交えてご紹介いたします。
・ファミリーキャンプを始めたいけれど、妻が乗り気ではない。
・「めんどくさい」と妻がキャンプを嫌がる。
・ファミリーキャンプを嫌がるから、ソロキャンプに行こうとしたら、ブリザードのような冷たい視線のまま「いってらっしゃい」と低めの声で言われる。
という方々に、参考になれば幸いです。
戦術1 敵を知り己を知れば百戦危からず
まずは、ターゲットとなるキャンプ嫌い妻の傾向を知る事が大事です。
どの傾向のキャンプギアに興味を示すのか、海と山、どちらなら楽しめそうか?その動向を伺うのです。
まずは買い物やドライブに誘おう!
「キャンプがしたい」と言い出した夫は、(意識的にか無意識かは分かりませんが)よくドライブに連れ出してくれました。
ファミリ―キャンプに行きたいからと、すぐにキャンプ場に連れて行ってはいけません。
まずはじわじわと外堀を埋めていきましょう。
行先はオシャレなキャンプショップが入る大型ショッピングモールへ!
行先はオシャレなキャンプショップの入る大型ショッピングセンターです。
ショッピングモールでは、できるだけキャンプショップに近い入口に車を止め、偶然を装いお店を一緒に覗きます。
妻のキャンプへの抵抗感が薄そうならば、アルペンアウトドアーズ、WILD-1などの専門ショップに連れて行くのもいいかもしれません。
キャンプ嫌いの妻の多くは、キャンプがどんなものかよくわからずに、「虫がいる」「暑い」「寒い」「なんか大変そう」という漠然としたネガティブなイメージを抱いていることが多いです。
そのネガティブなイメージを覆すには、それ以上のポジティブな要素の提案をさりげなく行なってみましょう。
キャンプ場のある山や海周辺
キャンプ場近くにある道の駅や子供と遊べるアクティビティ等がある場所に行ってみましょう!
「この辺キャンプ場があるんだって」という言葉に対して、テンション低く「ふーん」なのか、それとも「そうなんだあ!」なのか。
相手の様子をうかがいましょう。
ちなみに、この時は警戒心マックスだった私はテンション低い方の「ふーん」でした。
ただ、この時点で「ふーん」だったとしても大丈夫です。
反応は薄くとも、オシャレなキャンプギアや小物、道の駅の美味しい食べ物に少しくらいは心をくすぐられています。
また、この戦略には、夫婦ともに子供連れで外に出かける事に慣れるという意図もあります。
子供が何歳で、どのくらいコントロールが効くのか、用意する荷物がどれくらいなのか、それを知ることも今後ファミリーキャンプをするうえで大事な収穫です。
戦術2 キャンプ飯を妻に振舞おう!
料理が苦手な夫や、全く料理をしない夫を持つ妻ほど、破壊力のある戦術です。
簡単にできるキャンプ飯を振舞う事で、BBQだとかダッチオーブンだとかで料理を作るのは大変そうという妻の不安をも解消することもできます。
この時の注意点は、決して「難しいことをしない事」と「後片付け」です。
缶詰キャンプ飯
いきなり本格的なキャンプ飯は敷居が高いという方は、缶詰アレンジはいかがでしょうか?
焼き鳥の缶詰にチーズを乗っけて火にかけるだけ。コーンの缶詰をバターコーンにするだけ、又は鯖缶そのままアヒージョに!なんて方法もあります。
ニトリスキレットで作るアヒージョ
おススメは1,000円前後で購入できるニトリスキレット。
スキレットを使い始める際に必要なケア「シーズニング」は面倒ですが、しっかり手入れしていけば長く使えるギアです。
↓シーズニングについて詳しく書いてある記事はこちら↓
https://www.takibi-reservation.style/media/gear/howto-g/51812/
このスキレットにニンニク1個、鷹の爪1本、鯖缶、オリーブオイルを入れて火にかけます。
今は、オイルごと使えるオリーブオイルさばというものがありますから、より手軽にできますね。
残ったオリーブオイルにカットキャベツを入れてもいいし、バケットをつけて食べるのも最高です。
余裕があれば、パスタを絡めても美味しいですよ。
これで、水面下工作が完了です。
いざ本陣、もとい、ファミリーキャンプへ!と行きたいところですが、キャンプ嫌いの妻の攻略は一筋縄ではいきません。
そのままキャンプに行くことにまだまだ不安が残ります。
そこで提案したいのは、次なる戦略です。
特にキャンプ初心者の場合は、テントやタープの使用方法に慣れるためにも、一旦、デイキャンプに行きましょう。
このデイキャンプは、本番ファミリーキャンプへの大事な布石となります。
タープを張ってお昼ご飯を食べるだけでも、晴れた日であれば清々しい気持ちになります。
戦術3 デイキャンプに行こう!
このデイキャンプでのミッションは、「キャンプギアの扱いに慣れること」と「キャンプが面倒ではないという印象を妻に与えること」の2つです。
キャンプ初心者にとって、テントはおろか、タープを張るだけでもなかなか難しいものです。
水面下で道具を買いそろえる
この時、早まってテントは購入してはいけません。
ファミリーキャンプ用のテントは、収納状態でもかさばる為、収納場所にも困ります。
収納場所を確保してるならともかく、考えずに買ってしまったら・・・・・・。
ちなみに、うちでは夫が相談も無しに購入し、ひと悶着ありました。
テントの購入は、妻からキャンプへの理解を得てからでも遅くありません。
もし、水面下で買い揃えるとしたら、下の3つです。
・チェアとテーブル
・食器や調理器具
・シングルバーナー
収納場所の確保が可能なら、ぜひ購入してほしいのはタープです。
タープを張るとよりキャンプ感を演出できますし、何より日差しを避けてくれるので、快適に過ごすこともできます。
春先でも日差しの強い日は多いもの。
紫外線を気にする女性は多いので、是非検討してみてくださいね。
・チェアとテーブル
できるだけコンパクトになるものを選びましょう。
いざとなれば運動会でも使えます。
・シングルバーナー
・タープ
「デイキャンプのランチにBBQ」はキャンプ嫌い妻を攻略するにはNG
デイキャンプの定番のご飯といえばBBQですが、炭の取り扱いなどに慣れていないと後片付けにも時間が掛かったり、面倒だったりしますよね。
私の家でデイキャンプに挑戦した当時、娘は2歳でまだまだ目が離せず、妻の私もなかなか夫を手伝ってあげることができませんでした。
そんな中で夫は楽しそうにBBQコンロでお肉を焼いていましたが、炭をおこしたり等の準備や後片付けはやはり大変そうでした。
それを見て、妻である私は「やっぱりキャンプって大変そうだなあ」と思った覚えがあります。
それを考えると、「キャンプ初心者のうちはむしろBBQでなくてもいいのかもしれない」と今となっては思います。
デイキャンプで過ごす時間は短い為、準備や後片付けに時間を取られると、キャンプ場で家族で過ごす時間が短くなってしまいます。
シングルバーナーを使いホットサンドを焼いたり、先に紹介した缶詰料理など簡単に済ませるだけでも、ピクニックとは一味違うキャンプ飯を楽しむことができますよ。
このデイキャンプでは、無理しないでキャンプを楽しむ方法を試してみてくださいね。
戦術4 初キャンプを決行する
いよいよ決行です。
テントは低価格で設営が簡単なものを!
初キャンプの場合は、テント購入よりもバンガロー泊等の方が実は手軽です。
また、テントの設営に挑戦したいのならば、テントをキャンプ場でレンタルし、家族にとって一番合うテントを購入するという方法もあります。
でもどうしても、自分のテントでキャンプをしたいという場合は、設営が比較的簡単なワンポールテントや実用性の高いダブルウォールのポップアップテントを選ぶことをおススメします。
ケシュアポップアップテントなら、設営もワンタッチで実用性があり、春秋の過ごしやすい季節にはもってこいです。
写真は2人用の為、5歳の娘と夫婦で寝ると、やや狭いのですが、3人用もあります。
畳むときにコツがいるのでそこは慣れるしかないのですが、設営が簡単なところはおススメです。
妻の顔色など窺うな!キャンプを楽しめ!
そしてキャンプでやるべきことは、子供と遊び、父と子供が楽しむことです。
妻の顔色をうかがう必要はありません。
ここでは子供を仲間としてしっかり引き入れる事です。
子供が「キャンプに行きたい」と言えば、もう外堀は埋まったも同然です。
夜の焚き火タイムを妻と満喫する
子どもを先に寝かせられたら、妻と2人で焚き火を楽しんでみましょう。
仕事や子育てに追われて夫婦で話す時間をなかなか日常の中では持つことができません。
たくさん話す必要はありません。ただ、炎を眺めながら時間を過ごすだけでもいいのです。
子供と過ごす時間が多い妻程、ぼんやりと過ごす時間が少なかったりします。
何もしない時間を夫婦二人で楽しむのもいいですよ。
それでもキャンプは嫌だと言われたときは、最後の手段です。
戦術5 夫婦で自由時間協定を結ぼう
おそらく、ここまでで夫のキャンプ熱は伝わっています。
それでもキャンプに行きたくないというのであれば、夫婦休日自由時間協定を結びましょう。
夫と妻の自由時間を物々交換するのです。
月に一度、夫と妻それぞれが単独で過ごす休日を持つ
意外と自由時間が欲しい妻は多いものです。
特に子育てに時間と手間が掛かる時期ならばなおさらです。
可能であれば、月に一度、夫も妻もそれぞれ一人になり自由に過ごせる時間を持てるよう分担をしましょう。
その協定を結ぶことで、休日に夫がソロキャンプに行くという事も可能になります。
子供と二人でキャンプに出掛ける
妻の休日の際は、子供と一緒にキャンプに出掛けましょう。
そして戻った時に、そこで発見した子供の成長やその姿を、妻に聞かせてみてください。
「こんなことができるようになったよ?」「こんな風に過ごしたよ?」など、キャンプ中の子供の様子を聞いた妻は、少しずつキャンプに惹かれてきているかもしれませんよ。
ファミリーキャンプの良さは、子供の成長の瞬間に立ち会えることです。
うちの家族は、娘が2歳の時にキャンプデビューしました。
しつこいようですが、キャンプも嫌いだったこともあり、初のキャンプは渋々という感じでした。
そのうち、最初はただ座っているだけだった我が子が、ペグを回収し、タープを張るのを手伝ってくれ、今では一緒に料理ができるように・・・・・・。
その姿を目にするにつれ、また、夫からその成長を聞いた時に、「ああ、ファミリーキャンプっていいかも」と思えるようになりました。
キャンプで過ごす時間が増えるごとに、日常の中では気づけなかった子供の成長を実感しています。
父である夫と「子供の成長の瞬間」を分かち合えることは、妻としても、母としても、家族としても幸せなことです。
現在の私は、虫嫌いも冷房大好き生活も、キャンプに行って疲れることも変わりません。
でも、私はキャンプが大好きです。
キャンプが嫌いだった私に、家族でキャンプをしようと誘ってくれた夫には感謝しています。
次はこれを読んでいるあなたが、妻に感謝される番かもしれません。