投稿日:2021年1月29日 | 最終更新日:2021年8月18日
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「空前のキャンプブームの昨今、春~秋のオンシーズンにキャンプデビューしたけど、オフシーズンの冬にもキャンプに行きたい!」「どうせなら、雪の降るキャンプ場を利用し、雪中キャンプを体験してみたい!」「でも寒くて楽しむ余裕がないかも…」そんな悩みを抱えている方も多いかと思います。
今回は、厳しい冬の雪中キャンプを快適に過ごすために、おすすめのテントや防寒アイテム、寒さ対策、楽しみ方などをご紹介させていただきます。
何ができる? 雪中キャンプの魅力
冬のキャンプは寒さ対策などもあり、初心者には少しハードルは高く感じる部分もあるかと思いますが、しっかりと知識と準備をして望めばとっても魅力的な冬キャンプの虜になってしまうと思いますよ。
雪景色を愛でる
一面の銀世界にお気に入りのテントを設営するだけで、SNS映えする写真を撮ることができます。
また、家族や気の合う仲間と温かい飲み物片手に雪景色を眺めるだけでも、非日常感を味わうことができるでしょう。
空と太陽と雪とテントが織りなすコントラストはとても素敵ですよ。
人が少ないので、ゆっくりできる。
キャンプ人気が高まり、キャンプ場が活況に沸いているとはいえ、まだまだ寒さの厳しい雪中キャンプをする方はそう居ません。
そのため、まわりの人を気にすることなく、キャンプを楽しむことができるのも大きな魅力です。
冬の夜、雪が降っていなければ暖かい飲み物を片手に天体観測、というのも良いですね。
雪中キャンプの注意点
雪中キャンプは人も少なく、澄んだ景色を眺めることができたりと魅力はありますが、春夏のキャンプに比べ寒さ対策などでレベルが上がるのも事実です。ここではそんな雪中キャンプの注意点をご紹介します。
防寒対策などの準備を怠らない
まずはなんと言っても服装からです。体温が下がってしまっては動けなくなってしまいますし、そんな中で一晩過ごすのはとても危険です。しっかりと防寒対策はしましょう。
雪中キャンプに適した服装
まずは服装です。スキー・スノーボードウェアのように、アウターやオーバーパンツには暖かいだけでなく防水機能も備えている素材を選ばれる事をおすすめします。
また、フリースやスウェットは、厚手のものでもナイロンアウターやダウンジャケットに比べて防風機能に劣る為、防寒機能が不足しています。
必ず上に防風機能を有するアウターの着用をおすすめします。
これに加えて、首・手首・足首回りの保温が非常に重要なので、ニット帽やネックウォーマー、防水機能のある手袋、分厚い靴下を着用した上、雪が浸み込んでこないようにスノーブーツを用意していただけたらいいと思います。
目いっぱい雪遊びをして、汗で濡れたインナーをそのままにしていると体温が奪われます。このため、インナーの着替えも用意しておく必要があります。
雪中キャンプにおけるテント内の寒さ対策
次は、テント内です。
ストーブやホットカーペットなどの暖房器具は準備しておきましょう。
また、寒くて眠れないという不安をお持ちの方は、冬用の寝袋(雪中キャンプでは、快適温度が-6℃〜-10℃のものが最適)、底冷え対策としてコットやマットレス、電気毛布、寝袋の中に入れる湯たんぽやカイロなどを用意されておくことをおすすめします。
オートキャンプではチェーンやスタッドレスタイヤを装着する
雪中キャンプを楽しめるようなキャンプ場は、山奥にあることが多いです。
キャンプ場に着くまでに凍結した山道や雪の積もった道を通らなければいけないこともしばしばあります。
前もってスタッドレスタイヤを装着しておき、念のためチェーンを携帯しておくことが望ましいです。
普段の生活圏では道路が凍結することがないため、スタッドレスタイヤをお持ちでない方は、凍結している道路に入る前にチェーンを装着していただく必要があります。
チェーン装着の標識が立っており道幅が少し広くなっている場所で、十分に周囲の状況を確認したうえで装着作業を行ってください。
電源サイトを利用する
雪深い山奥のキャンプ場でも、電源を利用できる場合があります。
特に初心者の方が、雪中キャンプにチャレンジする際には、少々利用料金が高くなりますが、電源のあるサイトを予約されることをおすすめします。
ストーブや湯たんぽでも暖を取ることは可能ですが、就寝時には電気毛布やホットカーペットを利用すると寒さに震えることなく快適な睡眠をとることができます。
また、電気ヒーターもすぐにテント内を暖めることができ、おすすめです。
雪中キャンプにおすすめの冬用テントの選び方
雪中キャンプではテント選びも重要なポイントの一つです。意外と知らずに夏用で使っていたテントを持っていって冷気が入りすぎて寝られなかったなんてことも。テント選びのポイントもしっかりと覚えておきましょう。
スカートがついている
防寒の面から一番のポイントは、テント内に外気が入らないようにいかに隙間風を防ぐかを考える必要があります。
このため、冬用テントを選ぶ際には、幕体にスカートがついている製品を選ぶことをおすすめします。すでにスカートがついていないテントを所持されている方は、スカート部分をDIYされてもいいかと思います。
メッシュ窓部分がある
冬のキャンプ、特に雪中キャンプではテント内に籠るキャンプスタイルになることが多くなると思います。
寒さ対策として、テント内ではストーブや暖房器具を使用しながら、食事の準備を行うこともあるでしょう。
このような場合、上下にベンチレーションがついているもの、窓部分がメッシュになっているものなど、十分に換気機能(ベンチレーション)を備えたテントを選ぶ必要があります。
また、換気機能があることで結露対策にも一役買ってくれます。
雪中キャンプにはツールームテントがおすすめ
春~秋は、タープ下などに開放的なキッチン・リビングスペースを設けて、寛いでいた方も、「雪中キャンプではテント内に設けて籠りたい」「ストーブなどの暖房器具を置いて幕内を暖かくしておきたい」と考えられる方が多いと思います。
そのため、テントは寝室とキッチン・リビングスペースを設営可能なツールームテントをおすすめします。
雪中キャンプでのテントの立て方
地面が雪の場合はテントの立て方も一工夫必要です。雪国出身の方は慣れているかもしれませんが、ポイントを抑えることで誰でも設営出来ると思いますよ。
テント設営場所の雪かきをする
テントを設営するのに必要なスペースの雪かきをします。
特にテントを設営する地面は可能な限り平らにして地面の雪を少し固めておきましょう。
そうすることで、テントを設営した際にテント内の床がデコボコせず、快適に過ごすことができます。
また、雪かきするスコップなどは用意しておくと良いですが、キャンプ場によっては借りられる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
雪用ペグを用意する
雪や砂地専用のペグが販売されているので、雪中キャンプをする際は忘れずに用意しましょう。
「雪中キャンプ以外でも使いたい!」という方は、通常のペグよりも長い40~50cm程度のペグであれば雪の下の地面まで届くので、長めの鍛造ペグでも大丈夫です。
防水・凍結対策
溶けた雪が染み込んできますので、必ずインナーテントの下に、グランドシートを使用してください。
お持ちでない場合は、ホームセンターなどで購入できるブルーシートでも代用可能です。また、寝ている間にファスナーが凍結する恐れもあります。
テントの設営後は、雪が降る前に防水スプレーを吹き付けたり、可能な限り幕体を拭いておくことをおすすめします。
雪中キャンプならではの楽しみ方
テント内を暖かく快適な空間に仕上げたら、防寒対策をしっかりしてテントの外に出てせっかくの雪を楽しみましょう。冬の雪中キャンプでおすすめの楽しみ方をご紹介します。
雪景色に映える炎
十分に暖めた快適なテント内からあえて寒いテントの外に出て、焚き火をしましょう。焚き火の暖かさを感じると共に、美しさが真っ白な雪景色に映えることは間違いありません。
夜にはランタンやキャンドルでライトアップし、雪の白さと暖かな色合いの灯りが創り出す幻想的な風景を楽しむことができます。少しだけ入り口を開けて、暖かいテント内から眺めるとより贅沢に味わうことができます。
子供も大人も大はしゃぎの雪遊び
せっかく雪中キャンプをするなら、思いっきり雪遊びもしたいですよね!都会暮らしであまり雪を見たこと無いお子さんならなおさら嬉しいのではないでしょうか。
雪合戦をする
子供vs大人、思う存分当てあいましょう。ただ、雪玉はあまり硬くしすぎないように注意しましょう。
かまくらを作る
テントを設営した横に、家族みんなでかまくらを作る。並んだ風景はSNS映えすること間違いありません。かまくらは作ってもよいか管理人さんにも確認しましょうね。
雪だるまを作る
あまり雪遊びの経験がない都市部に住んでいる方であれば、大きな雪だるまを作るのも新鮮で楽しいでしょう。
そり滑りをする
やや荷物にはなりますが、ホームセンターなどで購入し、準備しておくことをおすすめします。最近は100円均一でも簡易的なそりが購入可能です。
まとめ
雪中キャンプは非常に魅力満載ですが、十分な注意が必要なこともあります。SNSやインターネットでの情報収集、実際にアウトドアショップに足を運んで経験豊富な店員さんに相談するなど、雪中キャンプへの十分な準備をして、あなたも楽しんでみませんか?
備えあれば憂いなし、雪中キャンプも恐れることはありません。
この記事が、雪中キャンプデビューを迷われていた方々のお役に立てることを祈っております。