キャンプ初心者でも簡単!焚き火の熾し方から消し方まで徹底解説

投稿日:2020年6月20日 | 最終更新日:2021年8月18日

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キャンプの醍醐味の一つである、焚き火。

夜にキャンプファイヤーとして楽しむのはもちろん、バーベキューなどの料理も可能です。
秋冬の肌寒い夜に暖をとることもできますし、見ているだけで癒される効果もあったりと、さまざまな方法で楽しむことができます。

そんな焚き火ですが、キャンプ初心者がつまずきがちなポイントの一つ。
そこで本記事では、キャンプ初心者でもスムーズに焚き火が始められるように、用意するもの、火の熾し方から消し方、成功させるコツなどをご紹介します。

記事の後半ではおすすめの焚き火台もご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

キャンプ初心者が焚き火をする際に用意するもの

近年は「手ぶらでキャンプ」をテーマにして、必要な用具はすべてレンタルできるキャンプ場が増えてきています。

しかしそうではないキャンプ場もありますし、キャンプ場以外で焚き火をしたいと思う方もいるでしょう。
そこでまずは、焚き火をする際に用意するものをご紹介します。

事前に準備しておくもの

事前に用意しておいた方が良いのは、以下の7つ。
その他、焚き火台の高さが低い場合は、芝が焦げ付かないように地面保護シートを持参しましょう。

「薪は当日拾えば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、燃えやすい薪と燃えにくい薪を見分けながら十分な量を集めるのはキャンプ初心者にとってはなかなか難しいもの。
事前にホームセンターやインターネットなどで購入しておくと、スムーズに焚き火が開始できます。

当日準備するもの

当日準備するものは、焚きつけ材料と小枝。
焚きつけ材料とは火口となって火を熾しやすくするために必要なもので、代表的なものは以下の4つです。
キャンプ場に落ちていることが多いので、周りを探してみましょう。

探しても無かった場合は、家庭にある麻紐でも代用可能です。
少なすぎると薪に火が燃え移る前に燃え尽きてしまうので、少し多めに用意しましょう。

キャンプ初心者でも失敗しない!焚き火の熾し方~消し方ガイド

事前に準備するものと焚きつけ材料が用意できたら、今度は焚き火を熾す番です。
熾してから消すまでの基本の流れを、順を追いながら把握していきましょう。

薪を組む

まずは、薪を組みます。
組み方によって燃えやすさが違うので、適当に組むのはNG。
さまざまな組み方がありますが、ここでは「差し掛け型」をご紹介します。

  1. 太い薪を1本横にして置く
  2. 少し細めの薪を太い薪に立てかけるようにして2〜3本置く
  3. 薪の隙間に焚きつけ材料を置く
  4. 焚きつけ材料の上に小枝を置く
  5. さらにその上から細めの薪を置く

ポイントは、下から上に向かって「火口→小枝→薪」のようにだんだんと大きくしていくこと。
酸素の通り道を作らないと燃えにくくなってしまうので、ぎゅうぎゅうに積むのではなく、フワっと積むことも重要です。

着火剤をセットして着火

薪が組み終えたら、いよいよ焚き火を熾します。
市販の着火剤や焚きつけ材料を組んだ薪の足下に置いてから、火をつけましょう。

薪の上に着火剤を置いてもなかなか燃え広がらないので、薪の隙間にある焚きつけ材料の上に置くのがおすすめです。

火が小枝を経て薪へ燃え広がらず、煙が上がっていたり火がくすぶっていたりした場合は、うちわなどを使って扇ぎましょう。
そのような状態の火は酸素不足のことが多いので、火吹き竹なども有効です。

薪を燃やし尽くしたら水をかける

楽しいキャンプも、いずれは終わりが訪れます。
その際に気をつけたいのが、まだ燃えている薪に水をかけてはいけないということ。
焚き火台が変形してしまったり、大量に出る水蒸気でやけどをしてしまったりする可能性があります。

焚き火を消すときは、必ず薪を燃やし尽くしてから後始末を始めましょう。
とはいえ待っていると時間がかかるので、火ばさみなどで薪を小さくして燃え尽きやすくするのがおすすめです。

薪が真っ白に燃え尽きたら、焚き火台から降ろして水をかけます。降ろさずに水をかけると急激な温度変化によって焚き火台が変形してしまうので、注意してください。

キャンプ場指定のゴミ捨て場に捨てる

水をかけて完全に鎮火したことを確認したら、キャンプ場が指定しているゴミ捨て場に捨てましょう。
もし捨てる場所が指定されていなかったり、そもそも無かったりした場合はゴミ袋に入れて燃えるゴミの日に出してください。

炭は一見鎮火していても、まだ奧で火がくすぶっていることがあります。
少しでも赤みがかっていたり、煙が出ていたりするときは再度水をかけて完全に鎮火させましょう。

キャンプ初心者が焚き火を成功させるコツ

基本の焚き火の熾し方から消し方まで紹介しましたが、その通りにしてもなかなか成功しない…という方もいるでしょう。

そこでここでは、キャンプ初心者が焚き火においてミスしがちなポイント、押さえておくと成功しやすいポイントを5つ紹介します。

薪は2種類用意する

焚き火を熾す際に重要なのは、火口から薪に火がスムーズに燃え移ることと、熾した火が燃え続けることの2つ。そこで、薪を以下の2種類用意するのがおすすめです。

スギに代表される針葉樹の薪は火つきが良く、初心者でも焚き火を熾しやすい材料です。

対してナラに代表される広葉樹の薪は、火つきが悪くても火が長持ちするメリットがあります。2つの薪を組み合わせてどちらのメリットも得られると、より焚き火を楽しめるでしょう。

火がついたら待つ

着火剤や焚きつけ材料に火をつけた後、キャンプ初心者は「こうすればもっと燃えやすくなるかな」と火が当たっていない薪を動かしてしまいがち。
しかし、無闇に薪を動かすと火の勢いが弱まって、結果的に火が回るまでに時間がかかってしまいます。

1番最初に組んだ薪はいじらず、完全に火が回ってから新しく薪をくべるか否かで火の勢いを調節しましょう。

薪をくべるときは皮目を下に

火が弱まってきたときに、新たな薪をくべる時にもコツがあります。

それは、皮目を下にすること。
薪は皮の部分の方が燃えやすいため、スムーズに火が燃え広がるでしょう。
特にナラやブナなどの広葉樹の薪の場合は、皮の部分を下にしてくべないとなかなか火がつかず火が消えてしまうことも。

スギやヒノキなどの針葉樹の薪であればあまり考えなくても良いですが、広葉樹の薪をくべるときには意識してみましょう。

終わりの時間から逆算する

「焚き火の熾し方~消し方ガイド」の項で述べたように、薪は完全に鎮火してからでないと始末ができません。

しかし薪の量やその日の気温などにもよりますが、鎮火するまでには1時間程度の時間がかかります。
つまり、「そろそろキャンプを終えようかな」と思ってから鎮火させるのでは遅いということです。
もしキャンプの終了時間が決まっているのであれば、その時間から逆算して焚き火を消し始めるようにしましょう。

また、就寝前には確実に焚き火を消火しておかなければならないので、寝る時間も考慮に入れておきましょう。

なお、火消しツボを用意しておけば、火が弱まった炭や薪を入れて蓋をするだけで中の酸素がなくなり、火が消えます。
火が消えた炭は再利用できるので、そのまま持ち帰って次回使えば経済的なのでおすすめです。

キャンプ初心者が焚き火で注意すべき4つのポイント

キャンプを盛り上げてくれる焚き火ですが、注意しないと火災ややけどのリスクもあります。以下の4つのポイントを押さえて、安全に焚き火を楽しみましょう。

焚き火台の場所

キャンプ場であれば問題ないことがほとんどですが、河原や海岸では焚き火が禁止されていることもあります。
また、キャンプ場でも焚き火をする場所が指定されていたり、「直火禁止」や「焚き火台必須」などのルールが定められていたりするケースがほとんど。
河原や海岸のある自治体や、キャンプ場のルールを事前に確認しておきましょう。

ルールをクリアできたら、以下のポイントに注意して焚き火をおこす場所を探してください。

落ち葉が積もってできた腐葉土の黒土は、避けるのがおすすめ。
土であっても燃える可能性があります。

水を用意しておく

突風や地震で火の粉が飛んできたり焚き火台が倒れてしまったりと、細心の注意を払っていたとしても、予想外の事態がおこる可能性はゼロではありません。
何かあったときのために、バケツや2Lペットボトルに水を入れて用意しておきましょう。

ゼリー状の着火剤は継ぎ足さない

焚き火を熾しやすくするために、着火剤を使用するキャンプ初心者の方も多いでしょう。
たしかに着火剤はとても便利ですが、使用方法には注意が必要です。

もし火の勢いが弱まってしまったり、なかなか火が熾せなかったりしても、ゼリー状の着火剤を継ぎ足すのはNG。
火がゼリーを伝って手に持っている本体にまで燃え広がってしまいます。やけどはもちろん火災になりかねないので、必ず火をつける前にセットして使ってください。

燃えやすい服はNG

焚き火をすると小さな火の粉が飛んでくるので、燃えやすい化繊の服は避けるようにしましょう。
ただ溶けて穴が開くだけではなく、溶けた繊維が肌に付着して酷いやけどになってしまいます。
「アウトドア用の服であれば大丈夫」と思うかもしれませんが、マウンテンパーカーなどは化繊で作られていることがほとんどなので、チェックが必要です。

おすすめはコットン100%の服か、防炎加工がなされている服。
どの服を選べば良いか悩んだら、店員さんに聞いてみましょう。

キャンプ初心者でも使いやすいおすすめの焚き火台3選

キャンプで焚き火をする際に欠かせないアイテムの1つが、焚き火台。
キャンプ場でレンタルできることが多いですが、これから何度もキャンプをしようと考えている方は、自分の使いやすい焚き火台を購入するのがおすすめです。

そこでここでは、キャンプ初心者の方でも使いやすい焚き火台を3つご紹介します。
焚き火台選びの参考にしてみてください。

LOGOS(ロゴス)ピラミッドグリル

総重量:約1.0kg
サイズ:[組立時]約19×19×15cm [焼網]約16×16cm
収納サイズ:約24×18.5×3.5cm
主素材:ステンレス、スチール

キャンパーに人気のブランドであるLOGOSのピラミッドグリルは、超コンパクトで軽量なのが最大の特徴。
B5判でわずか約1kgと持ち運びが簡単なのはもちろん、組み立てが10秒で完了するのでキャンプ初心者にぴったりです。
コンパクトでありながらも安定性は抜群なので、安心して利用できるでしょう。

サイズが小さいので大人数には向きませんが、1〜2人で利用するには最適。
軽量なので登山キャンプなどにもおすすめです。

UNIFLAME(ユニフレーム)ファイアスタンドⅡ

総重量:約490g
サイズ:約40×40×30cm
収納サイズ:約6×57cm
主素材:特殊耐熱鋼FCHW2、ステンレス鋼

巻いて畳むことのできる珍しい焚き火台。

金属製のメッシュ状の網になっているので非常に軽く、収納ケースもついているので、荷物が多くなりがちなキャンプ初心者にも助かる仕様です。

コンパクトで軽量、巻いて畳めるメッシュシートと利便性に特化しているようにも見えますが、火が落ちないようなメッシュシートの網目の細かさなど、機能性も抜群。
広げれば良いだけなので設置も簡単で、キャンプ初心者にも取り扱いやすい商品です。

Snow Peak(スノーピーク)焚火台 L

総重量:約5.3kg
サイズ:約45×45×30cm
収納サイズ:約56×64×3.2cm
主素材:ステンレス

逆四角錐形状の、とてもベーシックな焚き火台。

すべての焚き火台の基礎となっているシンプルな形なので、キャンプ初心者の方はまずこちらを使用してみるのもおすすめです。
ワンタッチで開閉できるので設置は簡単。専用のグリルブリッジなどのオプションを使用すれば、焚き火料理などさまざまな楽しみ方も可能です。

ステンレスでできているためとても丈夫で、燃焼を助ける空気穴が付いているため、火を熾しやすくなっています。

収納時はコンパクトですが、広げれば3〜4人で使用できる少し大きめサイズであることもメリットの一つです。

まとめ

「初めてのキャンプを成功させたい!」と思っているのなら、焚き火をまず成功させることが重要なポイントです。
火を熾すまでに手間取ってキャンプをスムーズに始められないと、せっかくのキャンプが台無しになってしまいます。

本記事で紹介した焚き火の熾し方や成功するためのコツ、注意すべき点を押さえてスムーズに焚き火を熾して、キャンプを楽しみましょう!

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この記事を書いた人 TAKIBI編集部

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