【キャンプ初心者向け】失敗しないテントの張り方とおすすめテントをご紹介

投稿日:2020年6月13日 | 最終更新日:2021年8月18日

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テントは、キャンプに欠かせないアイテムの1つですが、キャンプ初心者の方の中には「テントを張るのは難しい…」と思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、テントを張る際のポイントを押さえていれば、簡単に張ることができるんです。
そこで本記事では失敗しないテントの張り方や、種類によって異なるテントの特徴を紹介します。
また、記事の後半にはキャンプ初心者でも張りやすいおすすめのテントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

安全にテントを張るために押さえておきたい設置場所の3つの基本

上手にテントを張れたとしても、危険が伴っていては意味がありません。
そこで、テントを張る前に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

テントを張る際に必要かつ基本的な知識なので、キャンプ初心者の方はぜひチェックしてみてください。

適した条件の場所にテントを設置すること

テントは、好きな場所に設置していいわけではありません。

設置場所によっては地盤が脆かったり、雨水がたまりやすい地形などもあるので、以下のような場所にテントを張るのは避けるようにしましょう。

くぼんだ地形

くぼんだ場所は雨が溜まり、テントが崩れてしまうことがあります。
眠っているあいだにテントの床面が水浸しになって、水没してしまうような例も数多く見られます。
一見くぼんでいないような場所でも、粘土質の土の場所は要注意です。

川辺や崖の近く

川辺は水位が変わりやすいので避けましょう。
天気が良くても、上流で大雨が降っていれば知らないうちに増水したり、鉄砲水が発生したりする可能性があります。
大きな事故に巻き込まれないように、川の近くにテントを張るのは避けたほうが無難です。

また、崖の近くには落石のリスクがあります。
特に、雨の後は土砂崩れの危険性もあるので、避けたほうがいいでしょう。

風よけがない場所

テントは風に弱いという特徴があります。
そのため、風よけがない場所に設置すると、強風が吹いた際にテントのポールが折れてしまう可能性があり危険です。
風を遮ってくれる茂み周辺を選ぶのが良いでしょう。

気をつけなければならないのは、開けた場所に1本だけ大きな木がある場合です。
落雷の危険性があるので、木から少し離した場所にテントを設置しましょう。

出典:PIXTA

おすすめの設置場所は、水はけのいい木陰です。
木が茂った場所は風よけにもなり、直射日光を遮ってくれるので、テントの設営には適した場所になります。
キャンプ場の受付で地図をもらったら、まずは地形を確認して場所を決めます。

もう1つ注意しておきたいのが、隣のテントとの距離です。

オートキャンプ場など、他の利用客がいる場所では、テントが隣り合わせになることがあります。
近くになりすぎないようにしたり、テントの中が丸見えにならないように配置を工夫したりするなどの配慮を欠かさないようにしましょう。

グランドシートを正しく敷くこと

キャンプ場では天気が急変することもよくあるので、急な大雨にも対応できる備えが必要となります。
水はけがいい場所を選ぶのは前述したとおりですが、大雨の場合、テントだけでは水の侵入を防ぐことができない場合もあります。
そのような事態を防ぐためにも、グランドシートの用意を忘れないようにしましょう。

テント設営の際にグランドシートを敷くと、水はけの良さを維持することができます。
専用のグランドシートがないときは、ブルーシートなどでも代用できます。

グランドシートは、レインフライ(いちばん外側のテント)の中に敷きます。
グランドシートをレインフライよりも広げてしまうと、降った雨が全部テントの中に入り込んでしまうのでサイズにあったものを使いましょう。

ペグを正しく打つこと

テントを安定させるために重要なのが、ペグを正しく打つことです。

ペグを打つことを「ペグダウン」と言いますが、ペグダウンの際、キャンプ初心者はペグを地面に対して直角に打ってしまいがちです。
しかし、この打ち方はペグが抜けやすいので、ペグはロープに対して直角になるように打ちましょう。

また、ペグの頭は、5cm程度残して打ち込むのも大切です。
しっかりペグダウンしておけば、多少の風でもテントが吹き飛ばされることはありません。

テントを購入すると、セットでペグがついてくることもありますが、セットのペグが必ずしも全ての地質に対応しているわけではありません。
ペグハンマーと一緒に、長めのペグを別に購入することをおすすめします。

ドーム型テントの張り方と特徴

テントの形状は、おおまかにドーム型とティピー型(ワンポール)の2種類に分けられますが、それぞれ特徴や張り方が異なります。

ここでは、キャンプ初心者にもおすすめのドーム型テントの特徴と張り方を紹介します。

ドーム型テントの特徴

ドーム型テントは、もっとも市場に流通していると言われる定番のテントです。
ドーム状になっているので、比較的風に強く、初心者でも簡単に設置できるのが特徴です。
コンパクトに収納できるタイプが多く、楽に持ち運びができる点も人気の要因です。

キャンプ初心者でも扱いやすいドーム型テントですが、形状の特性により天高が低いため、中に入ると圧迫感があり居住性に難があると感じる人もいるようです。
耐水性の高い素材でできていると、室内に熱がこもってしまうこともあるので、気温や季節を考慮しながらドーム型テントを選ぶと良いでしょう。

ドーム型テントの張り方

商品によって多少の違いはありますが、ドームテントの張り方は以下のとおりになります。

  • 平らな場所を確保する
    前述したように、安全な設置場所(水はけがいい、直射日光や風よけの茂みがある、川や崖から離れているなど)を決めます。

  • 2本のメインポールをスリーブに差し込んで、交差するように通す
    この際、テント入り口のファスナーの下部分を少し開けておくのがおすすめ。風が通って立ち上げやすくなります。

  • テントの四隅の差し込み金具にメインポールの先を取り付ける
    差し込む場所の対角にささっているメインポールを支えながら行うと取り付けやすいです。

  • 立ち上がったメインポールにフックを引っかける
    フックをメインポールに引っかける際は、指を挟みこまないように注意しましょう。

  • 入り口を風下にしてテントの向きを調整
    風や雨が吹き込まないように、入り口は風下にします。

  • フライシートを設置
    フライシートは必須ではありませんが、設置したほうが風に対する強度が強くなるのでおすすめです。
    テントを覆うように被せて、フックを引っかければOKです。

  • ペグを打つ
    テントにシワがよらないようにペグを打ちます。
    1カ所打ったら、その次は対角の位置にあるペグを打つようにしましょう。
    地面に埋まるまでペグを打ってしまうと外すときが大変なので、5cm程度残して打ちます。
    ドーム型テントは熱がこもりやすいので、ベンチレーターを開け、入り口を少し巻き上げて風の通り道を作ると、内部が涼しくなります。

ティピー型(ワンポール)のテントの張り方と特徴

ここでは、ティピー型(ワンポール)テントの特徴と張り方を紹介します。

ティピーテントの特徴

ドーム型テントに比べると、ティピー型テントのほうが干難易度は高くなっています。
特に、撤収が難しいと感じる方が多く、キャンプ初心者はてこずるかもしれません。

しかし、慣れてしまえば簡単に使用できるので、これから何度もキャンプに行く予定がある方にはティピー型テントのほうがおすすめです。

ティピー型テントは、天井が高いため開放感があり、見た目にもおしゃれです。
テント内で立ち上がることができるタイプもあるので、のびのびした空間を味わうことができます。

着替えをする際にも重宝するでしょう。
ただし、円形タイプだとデッドスペースが生まれてしまうデメリットも。
同じ床面積でも、四角形タイプよりも寝られる人数が少ないので注意が必要です。

ティピーテントの張り方

ティピーテントの張り方は、以下のとおりです。

  • 幕体を平らな位置に広げる
    ドーム型テントと同じく、まずは設置したい場所にテントを広げます。
    岩や石のない平坦な場所を選んで広げましょう。

  • フロアをペグダウン
    テントにシワがよらないように、引っ張りながらペグを打ちます。
    この際にも、1つペグを打ったら次に打つのは対角の場所、という順番を意識してください。

  • 内側からポールを立てる
    天井の中央部分にポールの先を合わせてから立ち上げます。

  • 張り綱でテントを固定
    テントがピンとなるように引っ張りながらペグを打ちます。全体を見て、バランスがいいか確認しながら打ちましょう。

初心者でも簡単に張れるテント4選

ここまでテントの張り方や特徴などについて説明してきましたが、いざテントを購入しようとお店に行っても「どのテントがいいか分からない…」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか?

そこで、ここではキャンプ初心者の方でも簡単に張れるテントを4つご紹介します。

ドーム型テント

ドーム型テントで特におすすめのテントを2つご紹介します。

snow peak(スノーピーク) アメニティドームS

対応人数:3人
サイズ:W355×D230×H120cm
重量:5kg
材質:フライシート/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工、インナーウォール/ 68Dポリエステルタフタ、ボトム/210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン撥水加工、フレーム/ジュラルミンA7001+A6061(φ9.3mm+φ8.5mm)

まず1つ目にご紹介するのは、キャンプ用品メーカーの大手であるSnow Peak(スノーピーク)のテント。
初心者でも設営しやすいように、テープやフレームエンドが色分けされているので、どれをどこに取り付ければいいのか悩む必要がありません。

風に強い設計になっており、耐久性も抜群。
高い防水・撥水加工も施されているので、急な大雨にも対応できます。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)CSクイックドーム250UV

対応人数:2〜3人
サイズ:W250×D400×H160cm
重量:6.4kg
材質:フライ/ポリエステル70D(PU1,000mm)、インナー/ウォール=ポリエステル70D(通気性撥水・防水)、グランドシート/ポリエステル150D(PU1,000mm)、メッシュ/ポリエステルノーシームメッシュ、ポール/Φ9.5・11.2mmグラスファイバー

2つ目にご紹介するCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ )のテントは、ポールの差し込みなどが必要ないワンタッチフレームを採用しているので、キャンプ初心者でも簡単に設置できるのがポイント。
特に力も必要ないので、女性1人でも楽にテント設営が可能です。

また、紫外線を95%カットする生地を使用しているので、日差しの強い夏場も安心。
メッシュシートが使用されているので、通気性や開放感もばっちりです。

ティピー型(ワンポール)のテント

ティピー型テントでおすすめのテントを2つご紹介します。

UJack(ユージャック) ワンポールテント インナーコットン Desert

対応人数:1〜4人
サイズ:330×330×H270cm
重量:約10kg
材質:フライシート(ホワイティッシュアイボリー)/75Dポリエステルタフタ 耐水圧2000mm UVPRo50+ PU防水シームシール、インナーシート/T/Cクロス(ポリエステル65%・コットン35%混紡)、フロアシート/300Dポリエステルオックスフォード 耐水圧5000mm

慣れれば設営が簡単なティピーテントの中でも、キャンプ初心者におすすめなのが「UJack」のワンポールテントです。
アフリカの現地遊牧民が使用しているような民族風テントをモダンアレンジしているデザインは特徴的で、とてもおしゃれです。

キャンプ初心者1人でも設営できる簡単さと、優れた耐水性はキャンプ初心者にぴったりの性能です。
フライシートはUVカット施工が施されており軽量かつ丈夫で、コットン(綿)混紡インナーで作られているので、夏は涼しく、冬は暖かい特徴があります。

DOD(ディーオーディー) ONE POLE TENT(M)

対応人数:5人
サイズ:W370×D325×H200cm
重量:約4.5kg
材質:フライシート・フロア/75D ポリエステル (PUコーティング)、メインポール/スチール

最後におすすめするのは、「DOD」のワンポールテントです。

ペグを打ち込んでポールを立てるだけで設営が完了するので、キャンプ初心者でも楽々です。
さらに、ドーム型テントとは異なり1本のポールで建てるため、収納サイズがコンパクト。
収納ケースに入れておけば、持ち運びや保管に困ることはありません。

インナーテントは全面メッシュ仕様なので、通気性は抜群。
テント上部にはベンチレーターがあるので、入り口を閉めたままでも通気性は確保されます。

まとめ

快適なキャンプを過ごせるかどうかはテントにかかっている、と言っても過言ではありません。

テント設営に時間がかかってしまったり、うまく設営できなかったりして残念な思いをしないように、今回紹介したポイントを押さえて取り組んでみましょう。

また、どこでどんなキャンプをするかによって、適しているテントは異なります。自分がこれからしたいと考えているキャンプを具体的に想像してから選ぶのが大切です。最適なテントで、キャンプを心から楽しんでください。

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この記事を書いた人 TAKIBI編集部

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