投稿日:2019年11月9日 | 最終更新日:2021年8月17日
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11月に入り、今年も残りわずかとなってきました。皆さん、いかがお過ごしですか?秋冬キャンプを楽しんでいる方、冬場はキャンプをしないという方もいらっしゃると思います。
キャンプをしないとしてもキャンプやキャンプギアのことをいつも考えてしまうのは、私だけではないと思います。
キャンプには、さまざまなギアがありますが、キャンプをするうちにギアに対するこだわりも強くなりますね。私も紆余曲折しながらギアを揃えてきました。
キャンプギアといえば、テントやタープが真先に思い浮かびますが、私が大好きなギアの一つに「オイルランタン」があります。
キャンプでの夜に明かりを灯してくれるランタンは、必需品であるとともに、癒しを与えてくれるものでもありますね。
ということで今回はオイルランタンの魅力に迫ってみたいと思います。
キャンプにおけるランタンの魅力
オイルランタンの最大の魅力は、ゆらめく炎が醸し出す、あたたかく優しい雰囲気です。
とくに、食後にメインランタンを消して、柔らかなオイルランプの灯りとともに過ごす静かな時間は、最高に贅沢なひとときになります。
もちろんメインランタンとしては、明るくて手軽に使えるLEDランタンを一つ持っておくのも良いでしょう。
しかし、オイルランタンはそういった利便性・機能性ではないところに魅力があり、多くのキャンパーたちを虜にしています。
オイルランプの歴史
日本では、石油を明かりの燃料として使用されるようになったのは、思いのほか古く、「日本書記」にも天智天皇に献上された記載があり、石油がとれていた新潟地方では、「くそうず」と呼んで、身近な燃料として原油をそのままカンテラや土瓶に入れて灯していました。一方、西洋では紀元前数百年から原油が使われていたそうです。
しかし、石油が広く使われるようになったのは、西洋では約460年ほど前で、日本では明治時代からで160年ほど前で1860年に初めて灯された記録が残っています。
オイルランタンに使われる燃料
オイルランタンに使われる燃料は、大きく分けて「ホワイトガソリン」、「灯油」、「アルコール」に大別されます。
ホワイトガソリン
ホワイトガソリンは、燃料自体の揮発性が高く、引火点が低いため強い火力が得られます。
引火点は-40度と低く、常温だと着火する危険があります。
そのため、缶入りの容器で密閉して保管し、使用時も密閉性には気を配る必要があります。
灯油
現在、家庭では暖房用に使われることが多いですが、「灯油」の名が示す通り、電気が普及する以前は灯りをとる油として主に使われていました。引火点が40度以上と比較的高いことから、家庭での取り扱いでも比較的安全に使用できます。
アルコール
アルコールランプには、燃料用アルコールとしてエタノール、メタノールの混合品が使われます。引火点が11度前後で揮発性が高く、炭素数が少ないという組成上の理由から、オレンジ色の炎を出して燃焼します。香りを楽しむためのランプオイルにもアルコールが使われます。
オイルランタンの種類
オイルランタンは、軍用品や船舶用として長い歴史があり、長年愛されてきました。オイルランタンには、加圧式と非加圧式の2つのタイプに別れます。
加圧式オイルランタン
加圧式オイルランタンは、点火する前にマントル部分を空焼きします。こうすることで発光が強まります。
ポンピングをすることで灯油に空気を混ぜ、圧力をかけることによりガス化した燃料に着火する仕組みです。
余熱カップにアルコールを入れて燃焼させることで、マントルの部分に通る道を予熱します。ポンピングによってガス化した灯油は、予熱されたカップを通り、燃焼しながらマントル部分を明るくします。
非加圧式オイルランタン
非加圧式オイルランタンは芯がついた燃料タンク上部とランタン上部から、常に空気が供給されることで燃焼します。
この熱によりフレームが温められ、暖かい空気がタンク内部を循環します。
暖められた空気は燃料を加熱し炎となります。
この空気の循環によって、気温が低くても安定した炎を得ることができます。
オイルランタンの選び方
オイルランタンの燃焼方式には、大きく分けて加圧式と非加圧式の2種類があることを先述しました。どちらを選ぶかによって使い勝手が大きく変わってくるので、自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。
加圧式オイルランタンの特徴
加圧式はポンピングや、マントルの空焚きなどの作業が必要になりますが、メインランタンとして充分使える明るさを発揮してくれます。
オイルランタンにも明るさを求める方は、加圧式を選ぶのがおすすめです。
非加圧式オイルランタンの特徴
非加圧式はポンピングなどの作業が必要なく、芯に火をつけるだけのシンプルなもの。燃焼時間が長いというメリットもあります。
手軽に穏やかな灯りを楽しみたいという方、メインランタンとは別に雰囲気を出すために使用したいという方は、非加圧式がおすすめです。
オイルランタンのお手入れ方法
オイルランタンのメンテナンスは、基本的に2ステップです。
1.芯のお手入れ
ひとつは芯部分のお手入れ。オイルランタンを使っているうちに炎の形が崩れてきたら、芯が焦げついてきたサインです。焦げた部分をハサミで切り落とせば、きれいな炎が復活してくれますよ。また、その際に芯が短くなっているようであれば、スペアの芯と交換しましょう。
2.ホヤ(グローブ)のお手入れ
もうひとつは、ホヤまたはグローブと呼ばれる、ガラス部分のお手入れです。この部分は徐々に煤がついて黒く汚れてきます。気になってきたらホヤを本体から取り外し、柔らかい乾いた布で拭き取りましょう。
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