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投稿日:2019年10月24日 | 最終更新日:2021年8月17日
皆さんこんにちは、TAKIBI編集部のむっしゅです。
前回、テントが欲しくてQUICKCAMPの新しいテントのTCワンポールテントを紹介しましたが、最後の方に
「次回、同素材のレクタタープでお会いしましょう」と人によってはイラっとくる予告で締めたのを覚えていますでしょうか?
そうなんです。今回は、前回紹介したTCワンポールテントと最高にマッチするレクタタープの「TCレクタタープ」のご紹介です。
そもそもポリコットンってなに?
前回の記事では少しだけ解説しましたが、ここでは最近増えつつあるポリコットン素材について深く掘り下げていきたいと思います。
そもそもポリコットンとは、テントの素材に多く用いられるポリエステルと皆さんが普段着ているTシャツに多く用いられるコットンのいいとこどりな生地なんです。
では、それぞれの素材のメリットを解説していきたいと思います。
ポリエステルとは?
画像提供:PIXTA
正式には、ポリエチレンテレフタレートという名称で、比較的安価なテントや、持ち運びが多い登山用テントに多く用いられる素材です。紫外線にも強く、フライシートやタープに多く用いられます。重量も軽いため、持ち運びもしやすくシワが付きにくいためそこまで入念な手入れがいらないのも初心者向きと言われる要因です。
さらに、雨水を吸収せずに弾くため、濡れてしまった場合でも重量がさほど変わらず、乾きやすいためカビにくいのもメリットと言えます。
あとは…安いです。
そもそもが自然由来でなく化学繊維のため、生産する際にシーズンや環境の影響を受けにくいため、一気に大量生産が可能です。
そのため、生地そのものの価格が安価なんですね。
まあ…元をたどればポリエステルも石油からできているので自然由来っちゃ自然由来なんですが、少なくとも次に紹介するコットンよりは効率がいいんです。
じゃあ、コットンとは?
画像提供:PIXTA
ポリエステルが化学繊維なのに対してコットンは綿花という自然由来の素材であるため手触りや風合いがいいのも特徴です。
グランピングなどで使われるテントはコットン生地でできた製品が多く使われており、夏場は断熱性、冬は保温性を発揮するため、オールシーズンで快適に過ごせる素材でもあります。
ポリエステルには生地の上からコーティングすることで防水していますが、ポリコットンに同じようにコーティングをすると通気性が失われてしまうのと、そもそもコットン自体自ら水を吸収して密度を高めるという特徴があるため、コーティングする必要がありません。
しかしコットンには弱点が…
ここまで見ていると「コットン超優秀!」って気もしますが、コットンには少々痛い弱点がありまして…
まず、吸水性の高さゆえに雨に濡れると乾きにくく、なおかつしっかり乾かしてから収納しないとカビのオンパレードですし、コットンって超重いんです。
グランピング施設にコットン生地のテントが常設されている理由としてはおしゃれという点が大半ですが、仕舞うとなにかと都合が悪いので、いっそ常設にした方が確実に管理できるんです。
あと単純にコストが高いです。めちゃくちゃ。もちろんポリエステルにも弱点はありますが、今回は省略します。
あれ、じゃあこの二人が手を組んだら最強なのでは…?
画像提供:PIXTA
そうです。軽くて安価なポリエステルに防水性が高く通気性のいいコットンをうまいこと混ぜたものがポリコットンと呼ばれる素材なんです。
とはいえ、普通のポリエステルよりは乾かす時間は長く、重量も重くなりがちなのもまた事実ですが、それを差し引いても超優秀な素材で近年のワンランク上のテントやタープに多く用いられています。
T/CのTってなに?
因みに…TCは何の頭文字かと言いますと、ポリエステルが日本に初めてやってきたときに、イギリスからポリエステル繊維製造の独占的ライセンスを取得した2つの会社(帝人株式会社と東レ株式会社)の頭文字をとって「テトロン」という名前にしたそうで、その頭文字をとって「T(テトロン)/C(コットン)」と呼ばれるようになったそうです。ちょっとした豆知識でした。
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