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投稿日:2019年7月17日 | 最終更新日:2021年8月17日
夏になると熱中症のニュースが頻繁に取り上げられるようになります。熱中症になると、体温が上がって、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりします。その結果、めまい・けいれん・頭痛などの様々症状を引き起こすのです。また熱中症には軽症から重症まで、いくつかの段階があります。重症になると入院して集中治療を受ける必要があります。ところで熱中症は暑い環境で起こる健康障害を総称したものであり、いくつかの種類に分類されているので紹介します。
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熱中症の種類
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熱失神
熱失神とは熱中症の初期症状であり、めまいや立ちくらみや一時的な失神を生じることです。これは暑さで体温が上昇してしまうと、体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようするメカニズムが働きます。その際に皮膚の血管が広がるのですが、そうなると血圧が低下し、脳への血流が悪くなってしまいます。このように血流や血圧の変化が生じることによって、顔面から血の気が失せてしまうのです。呼吸の回数が増え、脈が速くなることもあります。脳への血流が悪くなることで、一時的に気を失いバタンと倒れるケースが少なくありません。
熱疲労
熱疲労は、高温下での運動時に大量の発汗によって起こります。大量に汗をかくことで、水分の補給が追い付かなくなると、身体が脱水症状となり熱疲労を引き起こしやすくなります。熱疲労の特徴的な症状としては、倦怠感・強い疲労感・強い口の渇きがあります。それ以外でも、頭痛やめまい、集中力や判断力の低下などが見られることも少なくありません。熱疲労は熱射病の前段階ともいえるべき症状であり、すぐに医師の診察や治療が必要な状態です。
熱射病
熱射病とは熱疲労が重症化して、異常に体温が上昇し、それによって中枢機能に異常をきたしてしまう状態です。呼びかけや刺激に対する反応がにぶい・言動がおかしい・意識がないなどの症状が見られます。また異常な体温上昇によって、発汗が止まり皮膚が乾燥してしまいます。さらに体内で血液の凝固が起こり、臓器に障害を引き起こす可能性があります。このように熱射病は非常に危険な状態であることが分かります。
熱けいれん
熱けいれんとは、重度の筋肉のけいれんのことです。非常に暑い中で長時間運動することで、大量に汗をかき、水分だけを過剰に補充した場合に起こりやすいです。水分だけを補充すると、体の中のナトリウム濃度が低下してしまいます。すると、足・腕・腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが生じることがあります。筋肉のけいれんの他に、手足がつる・筋肉痛になるなどの症状が見られます。熱けいれんは熱中症の中でも、比較的軽度の状態といわれています。暑い中で運動することで起きるため、比較的健康な人が起こしやすい症状です。
熱中症が起こりやすい条件とは
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熱中症というと、外での運動や労働によって起きるイメージがあります。しかし屋内であっても、熱中症を発する人が少なくありません。たとえ屋内であっても、狭い空間で気温や湿度が高い状態であれば熱中症にかかる危険性はあるのです。また、熱中症をおこしやすい人というのも存在します。ここでは熱中症になりやすい条件について紹介します。