投稿日:2020年3月27日 | 最終更新日:2024年1月24日
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こんにちは。
TAKIBI編集部の米澤です。
突然ですが、皆さんは災害の備えはしていますか?
地震、異常気象による大雨で町が冠水など、いつ何が起こるか分からないですよね。
いざという時に備えがあれば、天災から身を守ることができます。
キャンプ用品のテントは仮設住居として活用できますし、トレッキング、キャンプなどで着用する機会が多いアウトドアウェアも防水機能や防寒機能など機能性が高いのものが多いので、万一の際は役に立ちますね。
東日本大震災を契機に世間の防災意識が高まり、アウトドアシーンの食事でもよく活用する缶詰や、ビスケットなどの保存食を各家庭で災害備蓄食料として保管している方も多いと思います。
しかしその裏側で災害備蓄食料の賞味期限切れによる食品ロスも深刻してきています。
災害から命を守る食料が、なぜ食品ロスに繋がっているのか?実情と原因、改善するにはどうすればいいのか?
ご紹介していきたいと思います。
そもそも備蓄食料にはどんなものがある?
アルファ化米
炊いたり蒸したりしたお米を、熱風で急速に乾燥させておいしさを閉じ込めたお米です。
アルファ化米の場合は洗米やつけ置きが必要無く、お湯か水を注げば食べられるので非常時だけでなく、レジャーなどでも重宝されています。
缶詰食品
缶詰(かんづめ)は、食品を缶に詰めて密封し加熱・殺菌したものです。
高温で加熱することにより微生物による腐敗・変敗を防ぎ長期保存が可能となっています。
缶詰の中身によりますが、大半は1年~3年程度の賞味期限が設けられており、 最近では保存食に特化した賞味期限5年の缶詰もあります。
ビスケット
レトルト食品
レトルト食品とは、レトルト(高圧釜)により120℃で4分以上の高温・高圧で殺菌されたパウチ(袋状のもの)、または成形容器(トレー状など)に詰められた食品のことを言います 。
缶詰同様、賞味期限が1年以上のものも多く湯煎で温めて食べるものや、温めずに食べられるものがあります。
スープや、煮物、カレーとバラエティーに富んでいるのも特徴。
賞味期限は1~2年のものが多いが、5年保存がきくものもある。
水
食料だけでなく、水の備蓄も重要です。
一般的に水の備蓄は1人1日3リットルで3日分が必要とされており 、 万が一ライフラインが寸断されても水分補給ができるよう、できるだけ新鮮な水を保管しておきましょう。長期間保存が可能な水が便利です。
賞味期限切れによる食品ロス
国や各自治体が、有事の際に備えて備蓄している食料は賞味期限が5~7年なので、定期的に入れ替える必要があります。
入れ替える際の備蓄食料はどうなっているのでしょう?
こんなデータがあります。
”総務省東北管区行政評価局は平成30年6月から、東北6県に所在する国の行政機関等及び県市(注1)を対象に、27年度から29年度までに更新を行った災害備蓄食料(食料又は飲料水)について、活用と廃棄(注2)の実態を調査しました。
その結果、
① 災害備蓄食料を更新した国の行政機関(69機関)のうち、全て活用しているのは25機関(36.2%)、全て廃棄しているのは
29機関(42.0 %)であったこと”
引用元:総務省(一部抜粋)
約半数近く廃棄されていたということになります。
こちらは国が発表した資料となりますが、各家庭の皆さんも備蓄食料の整理をしていたら賞味期限が過ぎていた…なんてこともあると思います。
廃棄を減らし、食品ロスを防ぐためにはどうすればいいのか?
「ローリングストック」という方法
「食べ物を少し多めに購入→日常生活で消費→補充する」ことで、常に賞味期限の新しい食料を備えておく方法です。
ローリングストックを行うことで何年も保存することがなくなり、うっかり賞味期限が切れてしまった!ということを防ぐことができます。
また、災害用の値段が高いものを買う必要がなくコスト面でもお得。
特別な準備も必要ないため、気軽に始めることができます。
水、野菜ジュース、シリアル、ゼリー飲料、お菓子、レトルト食品など、ガスや電気が止まっても食べられるものを多めに備えておきましょう。
また、カセットコンロとガスボンベも日常で使いながら、常にガスボンベは一定量を確保するというのも有効的ですね。
継続することで効果があるローリングストック
定期的にローリングストックを行うことで、アルファ米や長期保存食の食べ方を再確認すること、その他日用品の在庫を日頃からチェックするなどして、万が一の時にも落ち着いて対処することができるようにしましょう。
継続が大事なので、3か月に1回ローリングストックの日にするなど期間を決めて習慣化するとよいでしょう。
収納にもコツがあり、収納ボックスを1つ用意してそこにひとまとめにしておいて定期的にそのBOXを見るのもいいと思います。
ポイント
・すぐに調理ができるように、目に付きやすい棚に置くようにする
※乾物など比較的軽いものは、手の届く高さであれば上の方の棚に収納しても◎
・水や缶詰、レトルト食品などの重さがあるものは、下の方のよく使う開け閉めしやすい扉に収納すると管理しやすい
日々の備えを日々の生活に取り入れよう
いかがでしたか?
急にやってくる災害に備えて、日頃から避難場所や家族への連絡方法、お住まいのハザードマップを確認することはもちろん、備蓄食料の確保を行うことはとても大事ですよね。
ローリングストックを楽しく行いながら、防災意識を一人一人持っていけたらいいですね。