グランピングの意味とは?キャンプとは違う魅力や初心者が知っておきたいこと

投稿日:2022年11月13日 | 最終更新日:2023年3月20日

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最近、グランピングの施設や特集記事を見かけることが増えていませんか?
グランピング施設の増加は目覚ましく、他業種の企業がグランピング産業へ参入する例も多くあります。
メディアやSNSでもグランピングは話題になっており、興味のある人も増えています。

そんななか、グランピングの意味やどんなアウトドアなのかを知らないままではもったいない!
グランピングの意味やスタイル、魅力や楽しさを知れば、きっと行ってみたい気持ちが大きくなるはずです!

ということで、今回は「グランピングの意味」、「特徴・魅力」、「初心者が知っておきたい注意点・ポイント」について紹介していきます。

グランピングはどんなアウトドア?

出典:PIXTA

「グランピング」は、グランピング施設でキャンプ体験をすることを指します。
グランピングの説明にグランピング施設という言葉が入ってしまっては、謎は深まるばかりですよね。

グランピング施設とは、野外活動を行う目的で宿泊する場所で、ホテル並みのサービスを受けられる宿泊施設のことを言います。
一口に「ホテル並み」といっても、高級ホテルからビジネスホテルまで、ホテルの種類にもいろいろとあるように、グランピング施設として登録されている場所以外にも、コテージやキャビン、トレーラーなどの施設もグランピングに含まれます。

このように定義としてはふんわりとしているため、至れり尽くせりの施設もあれば、宿泊施設としての機能しかない施設もあり、形態はさまざまです。

グランピングの意味・由来 

出典:PIXTA

グランピングという言葉の成り立ちは、豪華なという意味の「グラマラス」と、キャンプするという意味の「キャンピング」を掛け合わせた造語です。語源を追っていけば、指している意味が分かりますね。

キャンプではテントを設営して道具を揃えて食事の準備をしたり、暑さ・寒さに備えなければならないなど、色々と手間はかかります。
(その手間こそがキャンプの醍醐味の1つではあるのですが、)アウトドア初心者にとっては問題点だらけです。

初心者にとって困難となる点を解決したのがグランピング施設で、そこで宿泊をすることをグランピングと呼んでいます。

グランピングの起源 

ゲル
出典:PIXTA

グランピングの起源となった文化の1つとして、モンゴルの遊牧民の円形テント「ゲル」があり、時代としては1100年代にまでさかのぼります。
モンゴルの遊牧民はゲルを使用しながら、モンゴルの大地を移動して生活をしていました。

現在のスタイルに近づいたのはヨーロッパに産業革命の頃で、1800年後半以降と言われています。
産業の発達に伴い、余暇にアウトドアを楽しむ富裕層は増加。それと同じころ、馬車に荷物を積むためのトランクが開発されました。

このトランクに荷物を詰め込んで旅をすることがブームになり、富裕層のセレブたちは植民地であるアフリカやインドでサファリを楽しむようになりました。
馬車には屋根や壁が取り付けられ、現在のグランピングの起源となったと言われています。

日本では2000年代から浸透し始め、2015年からキャンプブームの到来とともに一気に認知度が高まりました。

キャンプとは何が違う?グランピングの特徴や魅力

キャンプとの大きな違いは、道具を自分で準備して野外活動をする必要のないところです。

キャンプの定義として、日本キャンプ協会発行のキャンプインストラクターテキストによると、「自然環境のもとで、必要最小限の装備で生活したり宿泊したり活動したりすることをキャンプと呼びます」と明記されています。

このことからも、キャンプは最小限の装備で行うことであり、キャンプ場でギアをたくさん使って、快適さを重視したキャンプスタイルでキャンプをしている方は、実はグランピング(豪華なキャンプ)をしているのかもしれません。

そういう意味でいうと、キャンプとグランピングの違いは曖昧になるため、今ではグランピング施設に宿泊することをグランピングとするのが一般的です。

手ぶらでキャンプ体験できる 

グランピングの魅力は、手ぶらでキャンプ気分を味わえることです。

多くのグランピング施設では、部屋は広々としていて、ベッドやチェア、テーブルなどを設置しています。
キャンプやBBQに必要なものは備え付けられていて、施設によっては、家具、家電などもあり快適です。

ゼロからキャンプを始めようとすると、テントやチェア、テーブルなど、必要な物を買い揃える必要があります。
レンタルせずに自分で道具を準備する場合の初期費用は、最低でも3〜5万円ほどになります。

また、グランピングであれば施設スタッフさんがいたり既にケアされているため、キャンプで忘れてはならない野外活動に伴う危険への配慮やアウトドアの知識もほとんどの場合は必要としません。

自由に使える時間が増え、何より楽にアウトドアを楽しめます。

快適に過ごせる環境が整った施設が多い 

多くの施設では浴室やお手洗い、冷暖房も整っています。
どんな方にも対応するように、冷蔵庫やレンジなど電化製品も使用できる施設もあり、ペットと一緒に過ごせるようにドッグラン付きの施設も増えてきています。

場所によってはお風呂、お手洗い以外にも温泉を備えつけていたりと、とにかく快適です。

道具を持参する必要のあるキャンプでは、車に積載できる道具は限られるので、どんなに快適にしようとしても車の大きさに制限されてしまう部分があります。
それに対して、グランピングでは施設側で準備されているため、施設側の運営次第で際限なく快適な空間になり、初心者の方でも施設やプランを選ぶだけで楽しめます。

オシャレ・豪華なキャンプを楽しめる 

出典:Pixabay

ほとんどの施設はロケーションを重視しているため、一般的には景色が良くてオシャレな雰囲気の施設が多く、女子キャンプにも最適です。

自分でBBQを楽しむだけではなく、シェフが料理を作って提供してくれるプランを用意している場合もあり、リッチなキャンプを楽しめます。

アクティビティが充実した施設が多い 

出典:PIXTA

施設によっては乗馬やシーカヤック、釣り、サウナ、温泉などアクティビティをセットにしているプランも多くあります。
カヌーやSUP、焚き火、キャンプファイヤー、自然散策、星空観測など、インストラクター付きで楽しめるプランなども魅力です。

グランピングのスタイルは色々ある! 

先に触れたように、グランピング施設として登録されている場所以外にもコテージやキャビン、トレーラーなどの施設もグランピングに含まれます。
大まかにどのような宿泊形態があるのでしょうか。

テント 

出典:PIXTA

家族や友達同士で使用することを前提に、普通のテントと比べて頑丈で広いテントを常設している施設が多いです。
快適性に優れ、ホテルの客室のような雰囲気がある一方で、もっともキャンプらしく、アウトドア感を満喫できるタイプです。

ティピーテントやドーム型など、施設ごとにテントのタイプも色々あります。

コテージ・ヴィラ 

浴室やお手洗いはもちろん、冷暖房つきでその他の電化製品が使用できる施設もあり、設備が充実しているため初心者も安心です。
アウトドア感を残しながらも、ホテルのように快適なので、子連れのキャンプにも最適です。

トレーラー 

キャンプ用に作られているトレーラーに宿泊するため、快適な空間で安心してキャンプを楽しめます。 キャンピングトレーラーの「エアストリーム」が有名ですね。
コテージと比べてコンパクトであるものの、設備面に大きな違いがないことがほとんどです。
価格はコテージ・ヴィラよりもリーズナブルに使用できます。

キャビン 

キャンプ場に併設されていることも多く、キッチンやリビングスペース、ベッドが1部屋にまとまっているタイプが多いです。
浴室やトイレは共用設備を使うケースが多いですが、個別で用意されている施設もあります。

グランピング施設を探す

 
初心者が知っておきたいグランピングの注意点 

出典:PIXTA

メリットばかりに見えるグランピングですが、キャンプの最大の魅力である自由さはやや欠けます。

宿泊する場所にどのような物を持っていき、何をして過ごすかを自由に決められるキャンプに対して、グランピングは場所も決められており、(良くも悪くも)誰がやっても同じ内容になります。
初心者には嬉しい反面、普段からアウトドアをガッツリ楽しんでいる方には物足りなく感じてしまうでしょう。

また、キャンプ場に比べて施設数が少ないため、人気施設になると予約を取れず、スケジュールに合わせにくい難点もあります。

大規模な施設と隠れ家的な施設がある 

一口にグランピングと言っても、多くのサイトを設置した大規模な施設から、一日1組~2組程度の小規模な施設まで形態は様々です。

環境やサービスなどは施設やプランによって代わってくるので、どんなグランピングをしたいのか考えた上で最適な施設を選びましょう。

施設を選ぶ時は環境や設備(水回りや電源の有無、ペット同伴可など)をよく確認することも大事です。

通常のキャンプと比べて費用が高め 

出典: PIXTA

グランピング施設に宿泊すると、費用は安くても1万円〜ほどで、相場としては1泊で2〜5万円になります。
手軽にアウトドアを楽しめる反面、施設やプランの充実しているグランピング施設ほど高額になります。

一部屋を大人数で利用する前提なので、一人での利用よりはファミリー単位などでの利用がおすすめです。

金額を抑えるために安易に格安の施設やプランを選択すると、食事やロケーションなど、サービス面で不満が残る可能性もあります。

「景色の良い場所がいい!」「美味しい食事を楽しみたい!」「いろんなアクティビティを経験したい!」などの希望はプラン次第でいくらでも叶いますし、価格以上に満足感の大きい体験をできるので、費用とのバランスを考えながら選びましょう。

食事は施設ごとで異なる 

出典:PIXTA

アウトドアの楽しみの1つとして「いつもと違う環境での食事」があります。

グランピングはプランによりコース料理を提供する施設もあれば、あらかじめ用意された食材を自分で調理して食べる施設もあり、施設選びの際にしっかり選んでおきたいポイントです。

食材を持参できるケースもあるため、近くにスーパーなどのない場所はあらかじめ食材を準備していく必要があります。

グランピングでもある程度の準備が必要 

出典:PIXTA

基本的なものが揃っているグランピングでも、宿泊する施設によって準備しているものは様々で、足りないものは個人で用意する必要があります。

あらかじめ施設で用意しているもの・レンタルできるものを確認して、必要なものを準備しましょう。

・アメニティ関連(歯ブラシ、シャンプー、ドライヤーなど)
・食事の材料
・調理器具
などは要チェックです。

 
グランピングの意味や魅力が分かったら実際に体験してみよう! 

グランピングにはキャンプとは違った楽しみがありますが、アウトドアを楽しめるという魅力は共通しています。

「キャンプをしてみたいけど何から始めていいのか分からない」という方は、グランピングから始めてみるのも一つの手です。
キャンプを始める場合は、初期投資として一定の金額を必要としますし、最初から不便すぎると野外活動を楽しむ前に疲れてしまいます。

アウトドアに触れてこなかった方でも、グランピングから新たな楽しさを発見できるかもしれません!
「グランピングを通じて非日常の中での野外活動に触れてみて、楽しいと思えたらレンタルの充実しているキャンプ場へ、その後は自身で道具を揃えてキャンプ」といったように、野外活動への導入としてもおすすめです。

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