投稿日:2021年1月25日 | 最終更新日:2021年8月18日
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こんにちは! 健にぃーです。
秋冬はキャンプで焚き火をするのが楽しい季節ですね!
これからキャンプを始めたいと考えていらっしゃる方の中に、本来はワクワクするはずのテント選びで、すでにお悩みの方はいらっしゃいませんか?
無理もありません。
「テント」と一口に言っても、その種類は豊富だから迷ってしまうのも当然です。
今回はテントの基礎知識。そしてテントの種類や特徴などをご紹介しながら、皆さんにとっての「最高のテント」が見つかるお手伝いをさせて頂ければ幸いです!
テントの基礎知識
テントの購入を検討するにあたっては、「どこで使用するか?」を明確にしておくと的を絞りやすくなります。
使用する場所がキャンプ場内であれば、どのテントでも対応可能ですが、野外イベントや海、河川などで使用する場合も含めると、構造上の違いによってある程度限定されてしまう場合があります。
それではまず、テントの構造を見てみましょう。
テント本体の部品
選ぶテントによって若干部品は変わってきますが、メインとなる部品を覚えておくことで、テントの違いもわかりやすくなってくると思いますよ。
インナーシート
立体の蚊帳付きシートで、家に例えると床と内壁に相当する部分です。インナーウォールとも呼ばれています。
壁面は通気性が良く、床面は耐水性の高いポリエステル素材が使われています。
フライシート
インナーシートの上に被せます。家の屋根に相当する部分です。アウターウォールとも呼ばれています。
耐水性が高いポリエステルが使われています。
ポール
テントを支える骨格部分になります。家で例えると柱部分です。ポール素材は繊維樹脂やアルミ合金など、軽量高強度のものが使われます。
テントの付属品
テントを立てるために必要な付属品もあります。テントとして購入すると基本的に全て含まれていますが、テントの種類によっては別で買っておいた方が良い商品もあります。
ロープ
ガイロープやテントロープ、パラコードなどと言われます。テントを地面や固定物に緊結させるために使用するロープ。
ペグ
地面に打ち込み、テントを固定する為の器具。素材は樹脂や金属製です。
硬い地面にペグを打つ場合は、付属の樹脂製のペグとハンマーでは充分に効果を得らない場合がありますので、金属製も揃えておくと良いでしょう。
ペグハンマーも付属品が樹脂製であったり、最初から付いていない場合もあります。
収納用バック
テント本体や付属品を一つの袋に収めるためのもので基本セットに含まれています。
これら本体部品と付属品は個別に買う必要性はなく、テントとして販売されている物については、全てセットになっています。
テントの大分類を知りましょう
テントは大きく分けて「自立式テント」と「非自立式テント」に分かれます。
テントは種類や形状が変わっても、構成部品や付属品の役割は基本的に変わりません。
しかし、キャンプシーンによっては自立式か?非自立式か?で用途が異なるので、覚えておきましょう。
自立式テント
自立式テントは付属のポールとインナーシート、フライシートを組み合わせれば完成します。
完成後は単体で自立します。
また、設営後でも移動が可能です。
野外イベント、海や河川などに使えるのもこのタイプです。
非自立式テント(外的な力を借りないと立てられないテント)
非自立式テントは付属品のポールだけでの自立が不可能で、最初にガイロープとペグを使って地面に固定する必要があります。よって、設営後の移動は不可能です。
ポール本数が自立式に比べて少ない為、収納もコンパクトなものが多いです。
テントの種類とそれぞれの特徴
テントにはいくつか種類があり、それぞれの形で使い方や特徴が違います。自分の理想のキャンプスタイルを想像しながら、ぴったりのテントを選びましょう。
ドームテント
ドームテントとは、主にメインポールを交差(十字にクロス)させて立ち上げるテントのことを言い、主に自立式タイプとなっています。
ポールはインナーシートに通すタイプと、フライシート(アウター)に通すタイプがあります。
また、前室(キャノピー)を備えたタイプもあります。
最もスタンダードなテントであり、お求めやすい価格帯の商品もあります。
メリット
構造がシンプルで突然の風雨にも強いです。また設営も非常に簡単です。
デメリット
ポールを交差させて立ち上げる構造上、室内高には限界があります。
ツールームテント
居室と寝室を備えたテントで、人数が2名以上の場合に活躍します。
特にファミリーキャンパーさんはこのタイプの支持者が多く、設営後はまるで家のようです。
大きいサイズのものが多く、価格帯はメーカーによって異なります(2.5~20万円)。
自立式タイプ
非自立式タイプ
メリット
大きさの割に小スペースで展開できる事です。雨天時でも濡れる事なく居室と寝室部分の出入りができます。サイドスクリーンを閉める事によって、プライベート空間が得やすいのも特徴です。
また、夏場は虫の侵入を防ぐメッシュスクリーンが装備されている為、虫の侵入が防げます。
デメリット
ポール本数が多いものが多く、ドーム型に比べて設営に時間がかかるものが多いです。
また、折り畳み後もコンパクトサイズにならないものが多く、重量もあります。
ワンポールテント
ベテランキャンパーさんに支持率の高いテントです。
設営が比較的簡単で、ペグを打ってアウターウォールを固定した後、中からポールを立ち上げてしまえば完成です。
ガイロープの本数は多めになりますが、下が芝(土)などのサイトであれば問題ありません。
ポール本数が少ない為、収納サイズはコンパクトになります。
価格帯は1.5~12万円と幅広いですが、ポリコットン素材のものになると高価格なります。
メリット
構造がシンプルなため、初心者でも扱いやすいです。
デメリット
三角形状ゆえのデッドスペースが生まれやすい事です。(隅は必然的に物置になりがちです)
テント内部の中心にポールがある為、レイアウトには制約が出やすい事があります。
雨天時、庇(ひさし)の無いタイプは、出入り時にテント内部に雨が侵入しやすく濡れやすいです。
しかし、一部のテントには雨の侵入を抑えられるタイプもあります。
上の写真のように、ワンポールテントにタープを連結できるものもありますが、出入り口付近にタープを設営することで雨の侵入を防ぐことができるでしょう。
また、ペグアウトしてからテントが立ち上がりますので、石がごろごろしている河原や砂地など、ペグがしっかりと刺さらない場所には向いていません。
ワンタッチテント
折りたたみ傘を広げるように、ワンアクションでテントが立ち上がる自立式テントのことをいい、軽量で初心者の方には最もおすすめのテントです。
入門モデルが多く、価格帯も1万円以下で買えるものが多く揃っています。
メリット
設営と撤収のしやすさ。
デメリット
ポールが全体に細め。荒天に弱く、風には弱いです。
一般的にはシングルウォールと言われる一枚壁が多いため、フライシートが欲しい場合は別途購入が必要となります。
特性上、コンパクトには収納が出来ません。
コネクティング型
形状は2ルームテントに似ていますが、テント本体とスクリーンタープをファスナーで繋ぐ、切り離す、という使い方が出来るので、サイト内でも自由にレイアウトが組めます。
主に自立式タイプが中心となっています。
タープには両側にドッキングファスナーがあるので、左右にテントを2つ接続する事も可能です。
メリット
テントとタープをファスナーで簡単に連結でき、居住スペースを拡張することができます。
自立式なので、設営が比較的簡単。
デメリット
設営するスペースを取るため、サイトによっては難しい。
ハンモックテント
名称通り、ハンモックをテントとして使えるようにしたものです。木を使って固定するため、非自立式となります。
非常に軽量でコンパクトになりますが、樹木保護の為にハンモックを設営出来ないキャンプ場もありますので、事前確認が必要となります。
また、定員は1名です。
ベルテント
基本構造は1ポールテントと同様ですが、屋根部分にもガイロープを掛けて引くと横に膝程度の横壁が立ち上がります。
三角形状のデメリットを克服した形ではありますが、コットン生地で作られているものが多いため、収納時も非常に大きく重いのが難点です。
しかし、グランピングなどにも使われるほど、室内空間や耐久性が確保されたテントでもあります。
メリット
ワンポールテントに比べて、室内空間が広くなり快適に過ごせます。
耐久性もあり、室内で薪ストーブが使える仕様になっているものもあるので冬キャンプでも活躍します。
デメリット
コットン生地を使用しているものが多く、収納サイズや重量が大きくなります。
ロッジ型テント
見た目も良く、快適性も持ち合わせた大型テントです。
メリット
室内空間が充分に取られているだけあって、非常に快適に過ごせます。長期滞在する方にもおすすめです。
デメリット
部品点数やペグアウトも多くなりますので、設営には時間が掛かります。
横風にあまり強くありませんので、強風時には注意が必要です。
テントの選び方について
ここまではテントの種類と特徴をお伝えしてきました。
気に入った形のテントはあったでしょうか?
そして、もういくつか選ぶ際の注意点があります。
サイズ感
何人で使用するかを予め決めておく事が必要です。
テントに記載されている人数は、最大収容人数とお考え下さい。
5人用と記載があれば、「5人までは寝られます」という事で、快適に過ごせる人数は、(最大収容人数)-(1、2名)と考えた方が良いです。5人用テントであれば、3〜4人で使うと荷物を置くスペースも確保できるでしょう。
また、テント内にコット(折り畳みベッド)を敷いたりすると、その幅のスペースが必要になりますので、思っている以上にスペースを取る事があります。
収納サイズはクルマ主体のオートキャンプであればそれほど気にしなくても問題ありませんが、山岳目的やオートサイトではないキャンプ場などを利用する場合は、収納サイズにも注意が必要です。
素材
テント素材にはポリエステルが使われているのが一般的です。軽量で防水性や通気性に優れています。
ただ、化学繊維なので、焚き火などの火の粉や薪ストーブの熱に非常に弱いです。
また、コットン生地は焚き火や薪ストーブなどの影響は受けにくい素材ですが、生地自体が重いことや防水性にやや難点があります。
そこで両者の良いとこ取りをしたものがTC素材です。
TC素材とは、ポリエステルとコットンを交織りした素材で、タープやテントに多く使われるようになりました。
但し、価格は同じテントであった場合、ポリエステル < TC素材 < コットン となります。
予算
テントを初めて買う場合、1~3万円以内で検討する事をお勧めします。
1万円以下のコスパの良いテントもありますが、キャンプの主役ツールなのである程度使い込んでくると劣化が始まります。
そして劣化の補修をしながら使うのは当然ですが、補修が難しい場合がありますし、違うテントが欲しくなったりします。(筆者の経験談)
高価なテントを奮発して買うよりは、季節に合わせてテントも少し変えてみるくらいのイメージだと、通年のキャンプも違ったスタイルで楽しめるようになります。
設営のしやすさ
シンプルイズベストと言ってしまえば、ワンポールテントやワンタッチテントの設営が一番簡単で分かりやすいです。
キャンプに慣れるまでは、設営が簡単なものを選ぶと良いでしょう。
短時間で済ますことができ、キャンプ場でゆっくり過ごせる時間を確保できます。
まとめ
テントと一言に言っても、様々な種類、形状があることがお分かりになりましたか?
ソロキャン、ファミキャン、グルキャン、フェスで使いたい、高原キャンプや冬キャンプなど、テントを使用するシーンや季節、人数によってテントの選び方は大きく変わります。
キャンプを始めようと思っている方は「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」を書き出してみてはいかがでしょうか?
テントの購入は高い買い物です。慎重に選ぶ際の参考にしてみてください。
そして、「週末が待ちきれない!」「もうキャンプが楽しくて仕方がない!」という禁断症状が出始めたらもう、それは立派なキャンパーの証です。
キャンプを通じて、自然で楽しむ素晴らしさを共有できると嬉しいです。
この記事を参考に、あなたにぴったりのテントを選んで下さいね!